那須川天心、マクレガーのMMAでの挑戦に「58kg級のキックボクシングルールで」
元UFC王者のコナー・マクレガー(30)が、キックボクサーでRISE世界フェザー級王者の那須川天心(20=TARGET/Cygames)に7日、エキシビションでMMA(総合格闘技)ルールで戦おうとSNSで発言したことを受け、多くのニュース通信社が報じ大きな話題に。
大晦日のメイウエザーのように自分の有利なルールで闘えるエキシビションマッチに億の金が稼げるジャパンマネーに目が眩んだか。どんなスポーツでもゲームでも自分の有利なルールに相手を引き込めれば勝てる確率が格段に高くなるものだ。異種格闘技のルール設定は互いの長所の取り合いとなる。
しかし、那須川vsメイウェザー戦は完全なボクシングルールに譲歩。那須川も「どんなルールでも戦う」としていた。グローブのたった2オンス差のハンデだけで、体重契約もメイウェザーの階級に合わせ、前日計量では那須川が4.6kgも軽い状況。そして試合ではエキシビションとはいえメイウェザーは本気で倒しに来て汗ひとつかかずに2分19秒で3ノックダウンを奪いTKO勝利。メイウエザーはこの1戦で9億9千万円のファイトマネーを手にしている。
マクレガーのこの発言に那須川は日をまたいだばかりの8日深夜、マクレガー宛にツイートを返す。
「ありがとう。僕の名前を覚えていてくれて嬉しいです」と始まり、相手の土俵のMMAルールに対して
「近いうちに、私たちは58kg級のキックボクシングルールでリングインするでしょう」と自身の階級のフェザー級(57.15kg)クラスでのキックボクシングルールでと返した。
マクレガーはライト級の選手だが、UFCのライト級はボクシングと違い、65.8 ~ 70.3kg。ボクシングのS.ウエルターからミドル級に相当。プロフィールでは70kgのマクレガーは10kg以上の減量が必要となる。
那須川はMMAルールでは、MMAの実績があまりない選手と4戦の経験があるだけだ。勝利はしているが、MMAルールでマクレガーと対等に戦うにはMMAに専念し相当な経験が必要だろう。
そこで異種格闘技マッチの、ルール設定でのチェスのような長所の取り合いとなるのだが、那須川はあくまでキックボクシングルールでとマクレガーの提案を突っぱねた。
マクレガーも2017年にメイウェザーとボクシングルールでの戦いで10RにTKO負けしているだけに双方とも安易に相手の土俵には立たないだろう。この一戦は交渉のテーブルにつくことがあるのか、はたまたマクレガーの皮肉レベルか。今後を見守りたい(吉倉拓児)。
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