2020/08/27（木）UP
（最終更新：2020/08/27 07:11）

対戦する佐々木（左）と中野（右）(C)K-1

　10月17日（土）東京・後楽園ホールで開催される『Krush.118』の第1弾カード発表記者会見が、8月26日（水）都内にて行われた。

　Krushスーパー・ライト級タイトルマッチで、王者・佐々木大蔵（29＝K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）vs挑戦者・中野滉太（21=POWER OF DREAM）の試合が決まった。

テクニックに定評がある佐々木の左ミドル

　佐々木は卓越したテクニックを武器に、今年2月のKrushで、スーパー・ライト級の王座を戴冠し、2階級制覇を達成した。今年の7月には近藤拳成を撃破し、同王座の初防衛に成功し、今回は早くも2度目の防衛戦に挑むことになった。

　対する中野は、K-1王者の武居由樹や江川優生、シナ・カリミアンが所属するPOWER OF DREAM期待のファイター。前回は、今年7月のKrushで瑠久との同世代対決を鮮やかなKO勝利で制し、今回のビッグチャンスを得た。

　佐々木は、前回の7月の試合から間隔が長く空いていない状況での試合だが「どんどん試合を重ねていきたいと思っているので、中野選手と出来ることを楽しみに、またこの会見を通じて、さらに身が引き締まる思いですね」と、心境は前向きだ。

隙あらば佐々木のボディーブローが炸裂する

　挑戦者の中野は、10戦目にして、今回のタイトルマッチで44戦のキャリアを誇る王者のベルトにチャレンジする権利を得た。「組まれたことを凄くありがたく思います。（佐々木と比べて）キャリアも成績もまだまだなんですけど、胸を借りる気持ちでしっかり倒しに行きたい」と、王者撃破を狙う。

　対戦相手の印象については、中野は「テクニックもあって、カウンターもうまい、全てにおいて完璧な選手」と、強豪と認識。佐々木も、格下との対戦になるが「凄くテクニックがあって、パワーもあって、当て勘もある選手だなと個人的には思いますね」と高く評価している。

瑠久を強烈なパンチでなぎ倒す中野（右）

　佐々木が見せたい戦いは、ずばり“アート”だ。「（毎回対戦相手が違うため）全く同じアートは見せられないですし、自分がどういうアートを見せられるのか。そしてアートと言ってもらえるような試合とお客さんに納得してもらえるような、本当に期待をいい意味で裏切れるような試合を、中野選手と見せていきたい」と、対戦相手と観客を驚かせる試合を創り上げたいとする。

　そんな佐々木との王座戦が、このタイミングで決まったことについて、中野は「一戦一戦組まれていけば、自然と近づけるかなと思ったけど、K-1の人たちに評価していただいて決まったと思います」と、決定に至った経緯を捉えている。

　中野にとっては大チャンスで「決まったからにはしっかり佐々木選手と熱い試合をして、しっかり倒してベルトを獲りたい」とベルト獲得へ意欲を示し、「上手く戦おうとは思ってないので、胸を借りてしっかり倒しに行こうと思います」と、持ち前の切れ味抜群の打撃でKO勝利を誓った。

元王者の鈴木に、松本（右
）が挑む形の試合が決定(C)K-1

　また、鈴木勇人（K-1ジム五反田チームキングス/第7代Krushスーパー・ライト級王者）vs松本篤人（バンゲリングベイ・スピリット）のカードも決まった。

　鈴木はサウスポーから繰り出される左ミドルをはじめとする強烈な蹴り技が武器のファイター。19年1月には、松下大紀を下して念願のKrushスーパー・ライト級王座を戴冠したが、今年2月の2度目の防衛戦で、佐々木大蔵に敗れて王座陥落した。前戦は、今年の2月にFUMIYAにKO勝利で、復活の狼煙を上げている。

　松本は東大卒の厚生労働省で働く“戦う官僚”、多忙な仕事の合間を縫い練習し、2008年J-NETWORK全国トーナメントウェルター級優勝、2009年KAMINARIMON全国トーナメント70kg級優勝、2010年シュートボクシング東京大会70kg級優勝というアマチュア三冠王で、2015年からKrushに参戦。年に1〜2回のペースで試合に出場しており、K-1、Krushでは負けなしで、前回は昨年の9月、山際和希に延長判定で勝利している。

＜対戦決定カード＞
▼Krushスーパー・ライト級（-65kg）タイトルマッチ/3分3R・延長1R
佐々木大蔵（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者）
vs
中野滉太（POWER OF DREAM/挑戦者）

▼Krushスーパー・ライト級/3分3R・延長1R
鈴木勇人（K-1ジム五反田チームキングス/第7代Krushスーパー・ライト級王者）
vs
松本篤人（バンゲリングベイ・スピリット）

▼Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
伊藤健人（K-1ジム蒲田チームアスラ）
vs
安達元貴（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ）

▼Krush女子フライ級/3分3R・延長1R
真優（月心会チーム侍）
vs
小澤聡子（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）

フォロー

●編集部オススメ

・【Krush】初防衛の佐々木大蔵「もっともっと突き詰めたい」更なる進化目指す