【K-1】剛腕・木村ミノルに対抗するアビラルの武器とは?木村勝利予想のファンに「それは間違いだ」
12月13日(日)東京・両国国技館で開催される『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の [スーパーファイト/K-1スーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R]で、第3代K-1スーパー・ウェルター級王者・木村“フィリップ”ミノル(27=ブラジル/PURGE TOKYO)と対戦するアビラル・ヒマラヤン・チーター(21=ネパール/志村道場)のコメントが主催者を通じて届いた。
今年3月に開催されたK-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントで3試合を全1R KOで下し、王座を戴冠した木村。その木村に挑むアビラルは、名古屋発の格闘技イベント『HEAT』に参戦しているファイターだ。身長185cmの恵まれた体格を武器に、今年1月にHEATキックミドル級王座を奪取。前回は、今年の9月に竜也を下して、初防衛に成功。戦績は10戦9勝(8KO)1敗で、KO率は80%だ。
日本拳法を学びに日本にやってきた父とともに16年に来日。同年4月からキックボクシングを始めた。父親の名前は、デーブ・クマール・ギミーレといい、かつて、日本にてMMAルールでミノワマンと試合をしたことがあるという。“チーター”というリングネームは、「チーターのように獰猛に、ぶっ倒す」という意味で、父から授かったものだ。
父とは異なり「日本拳法の経験はないんだけど、学校でよくケンカをするようなやんちゃな子どもだったよ。それで日本に来てから志村道場を紹介されて、志村道場が主催している『HEAT』の映像を見て、自分も本格的にキックボクシングを始めた。それが2016年4月のことだね」とキックを始めた当時を振り返る。
今回、新生K-1の大舞台に参戦し、初戦で現役王者に木村に挑むことになったが「名古屋で格闘技をしている人たちは自分のことを知っていると思うが、全国で考えると自分のことを知っている人は、ほとんどいないと思う。そういった意味でこの試合は自分のキャリアの中の1試合というより、自分のことを日本中のファンに知ってもらうための重要な戦いだ。自分はベストを尽くして勝つつもりだし、それだけの自信もある」と覚悟は決まっている。
木村は「ハードなパンチで後悔させる」などと会見で語っていたが、アビラルは恐れる様子はなく「もちろん木村選手のことも良く分かっていて、パワーのある選手だと理解しているが、自分にもヒザ蹴りやパンチといった武器がある」と言う。「そういった自分が得意な技を活かして今回の試合は絶対勝とうと思う」と長所を生かして、“木村狩り”を狙う。
改めて木村について「パワーとスピードを兼ね備えたとても強い選手。過去の試合を見てもKOが非常に多く、本当に気をつけないといけない」と警戒心をのぞかせ、「木村選手のパワーはすごいと思うが、同じ人間ということで自分もパワーはあるし、そこに自信もある。自分は10試合中9勝していて、そのうち8試合でKO勝ちしている。パワーとパワーがぶつかる素晴らしい試合になると予想しているよ」と熱戦を誓った。
最後に「まだ自分のことを知っているファンの人は少ないと思うが、試合が近づくにつれて自分のことを知ってくれる人が増えてくると思う。ほとんどの人は木村選手が勝つと予想していると思う。でも、それは間違いだ。最後は自分が勝つということを世界中のファンのみなさんに見せたいと思う」と大方の予想を覆すと言い切った。
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