2020/12/21（月）UP
（最終更新：2020/12/21 16:56）

3年ぶりにMMAリングに復帰する所（左）動きを確かめるようにキレのあるパンチを繰り出す

　12月31日（木）さいたまスーパーアリーナにて開催される『Yogibo presents RIZIN.26』で太田忍（26=フリー）と対戦する所英男（43＝リバーサルジム武蔵小杉所プラス）が公開練習を行った。

　所は公開練習で、ボクシングのミット打ちとグラップリングのマススパーを披露。ミット打ちでは、ワンツー、ジャブのダブル、右からの左ボディと、キレの有る動き。
　また、マススパーでは、下から潜っての足関節、スウィープしトップをとってからの腕十字、バックからのチョークと、流れるような“回転体”を見せた。

グラップリングのマススパーでは、下からの動きを多く見せた所

　約3年ぶりにMMAのリングに戻る所だが「試合勘は久しぶりなので、どうかなと思うが、（MMAを）20年間やっているのでそれほど気にしない。リングに上がると戻るはず」と落ち着いた様子。

　この3年間はグラップリングに特化した競技に参戦していた所だが、「好きだったもの（グラップリング）をさらに磨いてきた。間違いなくプラスになっている」と、3年間の空白を埋められるだけの技術の向上があったことをうかがわせる。

腕と足に絡みつく動きの所。大晦日、MMA初陣のトップレスラーを“寝技地獄”に引き込めるか？

　対戦カードの発表から何度か公の場で、対戦相手であるレスリング五輪銀メダリスト・太田忍のMMAデビュー戦の相手を務めることについて“光栄”と謙虚な態度を示してきた所。
　しかし勝敗について尋ねると「絶対負けたくない。レスリングのメダリストではあるが、総合はデビュー戦。負けたくない。でもやってみないとわからないが」と、強い闘志を見せた。

　公開のマススパーでは下のポジションから上に繋がる展開のムーブを多く見せたが、想定する試合展開を質問すると「理想を言えばバックを取ってチョーク」と、正直な所らしく、隠してもしょうがないとばかりに明言。
「太田選手を相手に僕が上からスタートをするのは難しいので、下からになっちゃう、それは太田選手もそう考えているはず」とし、太田のタックル対策については「（タックルを）切れたら、すごいですけどね。レスリングだけなら、敵わないレベルです」と控えめなコメント。