【RIZIN】五輪銀レスラーを破った43歳・所英男「良いスタートになった」今後は太田の寝技指導も

2021/01/01（金）UP
（最終更新：2021/01/01 18:30）

　12月31日（木）にさいたまスーパーアリーナにて開催された『Yogibo presents RIZIN.26』の［RIZIN MMAルール(61.0kg)：5分3R　※肘無し］で対戦した所 英男（43＝リバーサルジム武蔵小杉 所プラス）と太田 忍（26＝フリー）が試合後のインタビューに応じた。試合は、2Rに所が腕十字で一本勝ちした。

　序盤から右ストレートをヒットさせ、グラウンドの展開に引き込む所。何度も腕十字を極めにかかる所に、太田も所をマットに叩きつけるなどして耐える。しかし、2Rになると、所がまたしても腕十字を狙い、裏十字の形になったところで、太田がタップした。

　所は、今回の試合に向けて、太田対策をほぼ行わず、自身の持ち味を見せることに集中していた。結果として、見事な一本勝ちを収めたが「最初から自分の方が有利だったけど、（太田は）目が死んでいなかった」と太田のファイティングスピリットを称える。

　試合前のインタビューで、今回の試合は、太田のデビュー戦ではなく「自身の新しいスタート」と話していた。「勝てれば何でもいいかなと思っていたが、まさか一本で太田選手からタップを取れたのは、良いスタートになりましたね」と43歳にして、今後に繋がる勝利を手にした。

　太田については「自分が偉そうにいうのもあれですけど、攻撃の一個一個が鋭かったですね。寝技のことでいうと、もっとスパーリングできたら、次やったら違う結果になると思います」と今後が楽しみだとした。

　デビュー戦で敗戦を喫した太田は「（所の）グラップリングが凄かったですし、対策していても、最後は取られてしまった。本当に所選手が強かった印象です。悔しいです。今回デビュー戦ですし、悔しい気持ちを持って上を目指していきたい。また頑張りたいと思います」と所の強さを認め、早くも前を向いた。

　太田は試合後に「寝技教えてください」と所に話したという。「『ぜひ来てください』と言ってくださったので、自分が強くなることを考えていきたいと思います」と、所の元でも技術を学ぶ可能性を語った。

「自分が思うのは伸び代しかないです。MMAだったら、始めたばかりの子供と変わらない状態です。得意なところは生かしつつ、試合の作り方や戦い方、戦術等含めて考えたら、まだまだ上に行けると思うので、自分を信じてトレーニングを積んでいきたい」と、今後もモチベーション高く、練習に励んでいくとした。

※全試合結果はこちら

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