2021/02/04（木）UP
（最終更新：2021/02/04 12:53）

ベラトールのベルトも狙うRIZINバンタム級王者・堀口恭司。アーチュレッタとの対戦はいつになるのか？

　昨年大晦日に開催された『RIZIN.26』のバンタム級タイトルマッチで、朝倉海を1R KOで下し王座奪還に成功した堀口恭司（30＝アメリカン・トップチーム）に、現ベラトール・バンタム級王者のフアン・アーチュレッタ（33=米国）が、宣戦布告した。

　アーチュレッタは昨年大晦日にRIZINの榊原代表が3月14日に東京ドームでの2021年の開幕戦を行うことを表明すると、自分も参戦して堀口と戦いたい旨を自身のSNSで表明していたが、2月3日に配信された香港MMAメディア『South China Morning Post』の取材でそのことを尋ねられると、「歴史ある施設（東京ドーム）で日本のファンの前で戦う事は、（ミュージカル俳優が）ブロードウェイの舞台に立つ様なものだ。MMA（総合格闘技）を黎明期時代から支え続け、今なお世界の格闘技界で大きな影響力を持つ日本で、スポットライトに浴びながらで戦うんだ。エキサイティングに決まっている」と、改めて日本でのファイトに大きな意欲を見せた。

ベラトールバンタム級王者フアン・アーチュレッタ（自身の公式SNSより）

　また、RIZIN王者の堀口とのタイトル戦をどのように行うかについては、両団体の代表が決めた事に従うとしながら「戦う準備はすでにできているから、どんな方法でベルトを賭けても問題ない」と強い自信。
　さらに「米国で対戦するならベラトールでのケージマッチ、日本でならリングマッチになるだろう」と、堀口が過去、ベラトール・バンタム級の前王者のダリオン・コールドウェルと行ったタイトル戦の方式になるだろうと予想しながら、日米でのWタイトル戦に意欲を見せた。

　堀口はコールドウェルと18年大晦日の『RIZIN.14』RIZIN初代バンタム級王座戦で一本勝ちし、RIZINのベルトを手にすると、翌19年6月に米国ニューヨーク州のマジソン・スクエア・ガーデンで開催された『Bellator 222』で、今度はベラトールのベルトを賭けて再戦。判定勝ちし、史上初の2団体同時制覇王者に輝いた。

朝倉海にカーフキックを放つ堀口

　ケージではなくリングでの戦いについても“自分は適応能力の高いファイター”として全く問題ない様子のアーチュレッタ。インタビュアーがもしRIZINに継続参戦した場合を想定して、堀口戦以外に、元RIZINバンタム級王者の朝倉海との対戦への興味を尋ねると、「RIZINのベルトを獲ったら、日本で名前が上がった選手は誰とでも戦う。（朝倉）海と戦ったら、堀口よりももっと圧勝するだろう。最高に盛り上がる戦いになるさ」と、不敵な笑み見せながら、朝倉海との戦いも視野にあることを口にした。

　アーチュレッタから対戦要求されている堀口は、イーファイトの取材で、今年の目標を「ベラトールのベルトを獲り返して、盛り上がる試合をやって行きたい。多分、ベラトールだとアメリカでやることになるでしょうね、もちろん、RIZINで、日本でやることも楽しみです」とコメント。アーチュレッタと同様にこのタイトル戦に意欲をしてしている。

　またアーチュレッタとの試合を「相手の印象は寝技も立ち技もできるので、相性はいいのかな、総合の試合がしっかりできるのかなと思います。戦術プランとか立ててないので、（展開は）まだ分かりませんが、KOか一本でしっかりと決める試合をしたい。実力が自分の方が強いと思っているので、やはり挑戦したいです」と話しているが、3月の東京ドーム開幕戦への参戦については、“手術した膝の調子を確認が必要になる”と、見送る姿勢を出している。

　果たして、堀口とアーチュレッタの対戦はいつになるのか、今後の動向が注目される。

▶︎次ページ（動画あり）は、アーチュレッタが自身のSNSで堀口に宣戦布告