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12月ベストファイター堀口恭司、カーフキックに空手を応用、そして次なるターゲットを語る

毎月イーファイトのサイト名にちなんで、より良い試合をした選手に贈られる、格闘技月間ベストファイター賞。2020年12月のベストファイターは12月31日(木)にさいたまスーパーアリーナで行われた『Yogibo presents RIZIN.26』で朝倉海に勝利し、RIZINバンタム級王座を奪還した堀口恭司(30=アメリカン・トップチーム)に決定した。
(2021年1月28日UP)

PROFILE

堀口恭司(ほりぐち・きょうじ)
1990年10月12日生まれ(30歳)、群馬県出身
身長165cm、61kg
アメリカン・トップチーム 所属

主な獲得タイトル
第9代修斗世界フェザー級王座
初代RIZINバンタム級王座
第7代Bellator世界バンタム級王座
第4代RIZINバンタム級王座

 5歳から伝統派空手を学び、インターハイにも出場。2010年に修斗でプロデビューし、13年に修斗世界フェザー級王座を獲得。その後UFC、RIZINに参戦。18年に初代RIZINバンタム級王座、19年にBellator世界バンタム級王座を獲得するも、十字靭帯損傷により長期欠場。欠場中にRIZINとBellatorの王座を返上した。
 ブランク明けの『RIZIN.26』でRIZINバンタム級タイトルマッチへ挑み、第3代同級王者・朝倉海(27=トライフォース赤坂)を1R KOで下してベルトを奪還した。

選考理由
1、怪我からの復帰戦で勝利し王座奪還
2、1R KO負けを喫した相手、朝倉海にリベンジ成功
3、大晦日のメインで大いに沸かせた

選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞された堀口選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

アルティメットフレキシジョイントUC-Ⅱ®

非変性Ⅱ型コラーゲン(UC-Ⅱ®)に、MSMやユニベスティン、キャッツクローを配合したサプリメントです。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アミノ12パウダー

BCAAなど体内で合成できない必須アミノ酸を8種類配合。身体作りに好適なアルギニン、オルニチン、グルタミン、グリシン配合。飲みやすいオレンジ風味。
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贈呈:ゴールドジム

 2020年大晦日に開催された『RIZIN.26』。榊原CEOも“神興行”だったと喜ぶ大会では、いくつもの激闘・名勝負が行われたが、その中でも最も輝いていたのは、メインイベントのRIZINバンタム級タイトルマッチ  王者・朝倉海vs挑戦者・堀口恭司。
 練習中の膝靭帯の大怪我から王座を返上、手術を行った堀口が1年4ヶ月ぶりの復帰戦で、1R KO勝利で王座奪還に成功した。
 今回、12月のベストファイター賞に堀口を選び、試合のこと、カーフキックと空手の関連性、今後について聞いた。

ベストファイター記念インタビュー

■開始5秒での構えの変化、その作戦とは?

堀口の左フックが朝倉のアゴをとらえる

 距離をとり前後の軽快なステップを刻んでいた前戦(19年8月の試合)に比べると、今回の試合では開始5秒まではステップを刻むものの、以降は腰をおとしステップは踏まず、レスリング選手のようにジリジリ前に行った堀口だが、それはなぜか。

「最初から倒しにいく、極めにいくことを狙ったからです。あの構えはいつでもカウンターが打てる為の構え。探り探りですが、最初から勝負を決めに行こうとしたんです。相手にプレッシャーをかけるために、狙ってるぞっていうのを、見せていましたね。特別スタイルを変えたわけではないです」とコメント。怪我による長期戦線離脱からのスタイルチェンジを予想する声も上がっていたが、堀口にはその考えはなかったようだ。

堀口がパウンドを放っていく

 また、対戦相手の朝倉に対して警戒していたこを聞くと「(朝倉の)ストレートが決めパンチだったので、前回負けた時はそれをもらっているので、ストレートをもらわないように。どうやって崩していくかを、考えていましたね」と警戒を口にした。実際、堀口がカーフキックを蹴りながら朝倉のストレートをしっかり腕でガードしているのが分かる。
「パンチは全部見えました。カウンター狙いで待っていたので、(試合のペースを)自分から作り、じっくり削っていこうと考えてました。(朝倉の)組みも力は感じなかった。海くんもそんなに組んでくるタイプではなく、打撃で勝負したいタイプなので、あんまり組もうとはせず、むしろ、離そうとしたのが、理由じゃないですかね」と組みより打撃の警戒でペースを作って行ったと話した。

■勝負を決めた“カーフキック”

堀口のカーフキックでマットにヒザをつく朝倉海

 今回の試合に勝つために特別に準備したかのように見えた“カーフキック”だが、堀口は自身が持つ多様な武器の一つに過ぎないと話す。「(カーフキックは)普段やっているローキックを下に変えただけです。(試合の準備として)戦術のプランには入ってましたけど、カーフを蹴るというのを特別にやった訳ではない。実は寝技の方が対策として立てていました」
 試合中は、狙ってカーフキックを放ったが、実は作戦の段階では、そこまで重要なポイントになるとは思っていなかったとした。

 そして勝利が確信に変わった瞬間については「最初からビビってもないし、最初からいけると思っていました。試合に関しては、3発目のカーフキックが入ったときに、(朝倉の)足が使えてなかったので、“あ、もう、これいけるな”って思いました」と、やはりカーフキックで手応えを感じたようだ。

▶︎次のページは堀口のカーフキックとの出会い、空手の応用、今後の目標について

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