2021/03/21（日）UP
（最終更新：2021/03/21 09:17）

昨日の前日計量で見事計量パスした王者・浜崎朱加（左）と浅倉カンナ

　3月21日（日）愛知・日本ガイシホールにて開催される『RIZIN.27』の事前番組『スカパー！ presents RIZIN.27 アオらナイト』が、20日（土）にRIZIN公式YouTubeでライブ配信された。

　榊原信行CEO、格闘技イベントDEEP代表の佐伯繁、そして女子格闘技界のレジェンド・藤井惠、RIZINファイターの皇治が登場し、今大会の見所や、今後の構想について語った。

　その中でも熱く語られたのが今回のメインイベントの王者・浜崎朱加（38=AACC）vs浅倉カンナ（23=パラエストラ松戸）のRIZIN女子スーパーアトム級（49.0kg）タイトルマッチだ。

　浜崎とカンナの対戦はこれが2度目。初対戦は18年大晦日の『RIZIN.14』にさかのぼる。当時女子スーパーアトム級トーナメントを制しRIZIN6連勝と波に乗ってい

前回（18年12月）の計量。カンナはマッスルポーズでは無いが、現在の方が肩周りの筋肉アップ、ウエストが絞られているように見えるがどうか。また、前回は始終笑顔だったが、今回は笑顔はほぼ無くマッスルポーズを決めている。浜崎は今回も前回も相変わらずの筋肉

た浅倉と、15年にInvicta FCアトム級王座を戴冠し日本人で初めてMMA世界王者となった浜崎による王座決定戦は、浜崎が圧巻の一本勝ちを収めた。

　カンナは次のRIZINでレスリングレジェンドの山本美憂に判定負けを喫したものの、その後19年8月よりRIZINとベラトールで4連勝１KO、１サブミッションと２度のフィニッシュ勝利。この階級では女子若手ナンバーワンにまで上り詰めた。

　この一戦について佐伯代表は「浜崎vsカンナは始まりと終わり。カンナが勝ったら始まるし、浜崎が勝ったらこれから先があまり見えないという状況になる。このカードは女子格闘技にとっては重たい。これがひとつの区切りになる」と語る。

■浜崎が勝つと女子格闘技は停滞！？

　それに藤井惠は「正直カンナ選手が勝つと女子格闘技にとって盛り上がる。しかし、浜崎選手が勝つことは悪いことではないけど、勝ってしまうと、停滞してしまうのがわかる。若い子が追い上げて行ったほうが、その下に続く人も増える。カンナ選手が弱いというのではなく、浜崎選手が強すぎる。次元が違う。本当は（年とともに）下降して行くが、逆に浜崎選手は上がって行ってる。そこが不思議。純粋で戦うことに貪欲で、勝っても負けても反省をする。勝っても泣くし、戦ってる相手が自分というのがすごく見える選手。技術的な部分もそうだが、メンタル的な部分でも追いつくのが難しい部分がある」と語った。

　藤井は浜崎が伸びていると言うが同じことを浜崎は会見でも語っていた。「浅倉カンナ選手は伸びていると思うが自分も伸びているから2年前と変わらない。だから負ける気がしない」と。浜崎とカンナと15歳差だが、若いカンナの吸収力で少しは差が縮まっているかどうか。

　藤井の意見に榊原代表は「RIZINに女子スーパーアトム級という階級を設けて、浜崎がInvictaFCの（アトム級）世界チャンピオンの実績を引っさげて戻ってきて本当にすごく盛り上がった階級。ある意味、今のメンバーの中での集大成。カンナがビックアップセット（大番狂わせ）起こすかどうか。盤石に考えると浜崎は強い選手」とやはり、通常は浜崎の勝利予想だ。
　しかしここで過去のビッグアップセットを例に出す。
「堀口恭司vs朝倉海の名古屋大会（両者の初戦 19年8月）は海の勝利を予想した人は大半いない。ベラトールとRIZIN２団体のベルトを持ったまま8月に名古屋で試合して海がビックアップセットを起こした。カンナが本当に成長し大きなモチベーションがあれば浜崎を１発食うチャンスはある。鶴屋さん（カンナの所属ジム代表）も相当作戦を考えて戦いを挑むと言ってたので、それがどこまで絶対王者に通用するか。一つの時代の区切りになる試合だ」と語り、ビッグアップセットの可能性はあるとした。

　■藤井惠が語る浅倉カンナが勝てる可能性

「通常なら浜崎選手が勝つ予想だった」という藤井だが「浜崎選手がカンナ選手に会見で全然成長していない、負ける気がしないと言ったけど、カンナ選手はあそこで変わることができたのでは」と語る。

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