2021/05/28（金）UP
（最終更新：2021/05/28 07:50）

王者・佐々木（左）と挑戦者・平山（右）が対戦する（c）K-1

　5月30日(日) 東京・後楽園ホールで開催される『Krush.125』のメインイベント「Krushスーパー・ライト級(-65kg)タイトルマッチ/3分3R・延長1R」で対戦する、王者・佐々木大蔵（30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）と挑戦者・平山迅（31=K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ）のコメントが主催者を通じて届いた。

　佐々木は、昨年2月にはKrushで2階級制覇を達成し、現在は6連勝中に乗る。自身の戦いを”アート”と評し、不可思や大和哲也、安保瑠輝也、ゲーオ・ウィラサクレックなどの数々の強豪たちと、持ち前のテクニックを武器にしのぎを削って来た。

得意の蹴り技を放つ佐々木

　佐々木は昨年の12月の試合後、怪我の影響で試合から遠ざかっており、半年ぶりの試合に挑む。コンスタントに試合を続けてきた佐々木にとって、試合間隔がここまで空くのは初めてだ。怪我で実戦から遠のいている間、ボクシングジムに通い新たな技術を身につけてきた。

「今までは所属していたジムと指導しているジムでしか練習したことがなかったので、新しい発見が多くて新鮮ですね。格闘技を始めて18年になるのですが、まだまだ知らないことは沢山あるし、色んなことを吸収して充実しています」とその手応えを感じている。

　今回対戦する平山について、佐々木は「どこかで拳を交えたい選手だった」という。その相手との試合に向けて「自分では止まったら終わりかなと思うので、試合が決まる＝自分で試合をやりたいと決断したわけですし、進化している実感もあるので試合は常に楽しみです」とワクワクしているようだ。

センチャイキックを放つ佐々木

　佐々木は磐石のテクニックと試合運びから、安定感のある戦いに定評がある。今回の試合では、その戦いを良い意味で上回ることがテーマでもある。「自分の安定感から脱却するような姿を見せたいと思います」と語った。

　対する平山はどんな相手にも真っ向勝負で打ち合い、倒すか倒されるかの試合を信条とし“反逆のハードヒッター”の異名を持つ。昨年9月のK-1大阪大会では不可思にダウンを奪う判定勝利。この日の平山は、一か八かの殴り合いではなく、自身の強打を的確にヒットさせるスタイルにモデルチェンジしていた。

平山（左）が不可思（右）との打ち合いに勝利した

　前回の戦いでの勝利は、これまでの練習の積み重ねだと認識している平山。「特に何かを決めてではなく、自分のポテンシャルと改善していくところを詰める練習ですね。やることはずっと一緒です」と大宮司トレーナーのもと、シルバーウルフで練習して来た成果との認識だ。

　この階級でも頭一つ抜けた実力を見せている佐々木を打ち砕くために、平山は前回の試合後からタイトルマッチに向けて全集中で練習を積んで来た。「佐々木選手に勝つ練習、佐々木選手と戦うことを想定した練習を続けてきたんで、勝つイメージは出来ていますね。あとは運ですよ、運」とコメント。

平山（右）は強打が持ち味だ

　運が必要との発言について聞かれると「やっぱり運を持っているやつは強いですよ。最近はそう感じることが多くて。運を引き寄せる行動はすごい大事やと思っています。不可思戦の前も、練習する以外の部分で自信を持って試合することが出来たんです。それで試合が終わって自分の所作や行動を振り返ったら『なるほどな』と思うことがあって。そういう運を引き寄せる行動はあると思うんで、今はそこも意識して過ごしています」と語った。

　最後に「僕はこれ（K-1・Krush）一本でやってきましたからね。今まで強い選手とやってきたし、勝ったり負けたりはありましたけど、ずっとぶれずにやってきて。ベルトへの想いは誰よりも熱く持っていると思います」とベルトへの想いを熱弁した。

　実力者である王者・佐々木の王座防衛か、それとも平山が努力と運で王座を奪取するのか。大注目のタイトルマッチに目が離せない。

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