2021/08/04（水）UP
（最終更新：2021/08/05 14:58）

芦澤（右）と卜部（左）が横浜大会で激突する(C)K-1

　9月20日（月・祝）神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN〜よこはまつり〜』の第2弾の対戦カード発表記者会見が、8月4日（水）都内にて行われた。
　K-1スーパーフェザー級（-60kg）ワンマッチで、芦澤竜誠（26=Dragon Fish）と卜部弘嵩（32=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）が対戦する。

　芦澤竜誠は「K-1の悪童」の異名のとおり、ビッグマウスと派手な試合運びで人気を博すファイター。19年6月の敗戦後、一時K-1からの引退を表明していたが、20年9月に復帰を発表。同12月には島野浩太朗との壮絶な打ち合いを制しKO勝利で復活を遂げたが、今年3月の村越優汰戦で村越のテクニックに翻弄され、判定負けを喫した。

昨年12月、復帰戦で強豪・島野浩太朗をパンチで追い詰める芦澤

　対する卜部弘嵩はかつてK-1スーパーフェザー級（60.0kg）の頂点に立った実力者。19年11月には、2階級制覇を目指し、1階級下げてフェザー級（-57.5kg）のトーナメントに参戦。その後はリングから離れていたが、昨年12月に才賀紀左衛門戦で復帰。しかし、戦前の計量オーバーと試合中に度重なるローブローにより反則負けとなっていた。

　両者は18年11月に対戦。その試合では芦澤が先にダウンを奪うも、その後に盛り返した卜部が逆転KO勝利を飾った。

　芦澤は試合の意気込みについて「卜部選手が（才賀戦で）金的蹴ったり、計量オーバーしたりして落ち込んでいる様子だったので、YouTubeを通して、卜部選手を救いたいと言ったけど、考えた結果、俺が戦うことが一番彼を救うことになると思った。リスペクトを持って、全力でぶっ倒します。怪我をさせます。今の俺はラッシュを食らわせただけで、作戦どうこうじゃなくて終わると思っています」と余裕の構え。

卜部の右フックが芦澤にクリーンヒット、ダウンを奪う（18年11月）

　卜部は「また、K-1のリングに戻ってこれて、関係者の皆さん、家族、仲間に感謝しています。もちろん、芦澤選手にも試合を受けてくれて感謝しています」と芦澤とは対照的なコメント。

　再戦について問われると、芦澤は「普通にいいじゃんって感じですね。前に負けているんで。初めてのKO負けが卜部選手との試合。そこから打たれ弱くなったのかなって。頭も治ったんで、全部お返ししてやりますよ」と、不敵な笑みを漏らした。

　口数が少なく簡素に語る卜部だが、試合のテーマに話が及ぶと「僕は本当に戦う理由を常に探していた。この前の試合終わってからじゃなく、ここ数年、戦う意味を考えてた。自分自身のために戦う力はもうないと思う。自分のためだけには頑張れない。しかし、今は守らなければいけないものがあるし、応援してくれる仲間がいる。その人達のために、もう一回頑張る」と、自分のためではなく、応援する周囲の為に戦うのがリングに上がるモチベーションになると、静かに語った。

　その言葉を聞きながら少し表情を変えた芦澤は「卜部選手が激闘ファイターなので、試合のテーマは激闘。ヤバイ試合が見せれると思います。なので、卜部選手、ちゃんと練習してきてください。キレキレで戦いたいんで」と、挑発気味なメッセージ。

　さらに、卜部の周囲の為に戦うという“達観”した発言が気に障ったのか、芦澤は「前戦と比べると、単純に身体の調子もいいし、パンチのスピードもある。自信満々なんで。早く戦いたい。俺はハングリー。（卜部選手は）誰かの為に戦っている、自分の意志ではもう戦えないとか言っているけど、俺は俺が好きだから戦う。俺がやりたいからやっているだけ。こう思っている人間（卜部）と、こう思っている人間（芦澤）の戦いがどうなるか、楽しみにしてください」と、殺気をギラギラと残した。

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