2021/09/05（日）UP
（最終更新：2021/09/05 07:20）

笑顔でインタビューに応じたにっせー

　9月4日（土）、東京・新宿FACEで開催された『skyticket Presents DEEP JEWELS 34』のメインイベントで古瀬美月（K-PLACE）と対戦して、2RパウンドでTKO勝利を収めたにっせー（フリー）が試合後インタビューに応じた。

　にっせーは「楽しかったです。やっと自分らしい戦い方が出来たかな」と笑顔で試合を終えての感想を述べた。青野ひかる、パク・シウ、大島沙緒里と強豪相手に連敗中であったにっせーは、久しぶりの勝利に安堵の表情を見せた。

古瀬にパウンドを見舞うにっせー

　試合は1R、対戦相手の古瀬がグラウンドの展開で上になるが、にっせーはスイープ。腕十字を古瀬に仕掛けるなどして優勢に。2Rにはマウントを取り、鉄槌で古瀬に襲いかかり、レフェリーストップを呼び込んだ。試合展開については「練習通りでした。今まで練習してきたことが繋がった感じでした」という。

　これまでの試合ではスタンドの展開で戦いを挑むことが多かったにっせー。「元々MMAでグラップリングも練習していたけど、（これまでの対戦相手は）レスリングや柔道出身の方が多くてその点で負けていたけど、今回は柔道出身の古瀬選手に勝てて、自分のグラップリング力を見せられたと思います」と寝技の展開にも手応えがあった。

寝技でも十分な力量を見せたにっせー

　一度は伸ばし切ったように見えた腕十字については「極められると思ったけど、女子の選手と練習出来ていないので。男の人だったら極まっているけど、極められなかったのでもう少し練習しないといけないですね」と語った。

　にっせーは沖縄に拠点を置き、女子選手とのスパーリングを行う環境もなく、実践練習は週1回の男子選手とのスパーリングだけだという。「沖縄で強くなりたいけど、女子の選手のスパーリング相手はなかなかいないので、東京で練習もしながらやっていきたいです。生活もきついのでスポンサー様がついていただければ、東京に出稽古に行って練習したいです」と今後は出稽古も見据えて、環境を整えていくとした。

　アトム級に階級を上げたにっせーは、今後は自身より体格で優る選手と凌ぎを削ることになる。「アトム級に行くと決めてからトレーニングを積んで、筋肉やウエイトを付けてきています。小さくても大きい選手を倒せるところが面白いです。大きい選手と戦って倒したいです」と意気込んだ。