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【RISE】那須川天心、鈴木真彦の強打は「当たらなければ意味ない」勝負の分かれ目は「格闘技に対する思い」

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2021/09/16(木)UP

那須川天心©RISE

 9月23日(木・祝)神奈川・ぴあアリーナMMで開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA』でRISEバンタム級王者の鈴木真彦(24=山口道場)と対戦する那須川天心(23=TARGET/Cygames)が公開練習を行った。

 那須川は来年にはボクシングへ転向することを発表しており、残り少ない貴重な対戦相手として鈴木を迎え撃つ。那須川は、15年に開催された『BLADE FC CUP 2015 -55kgトーナメント』の1回戦で、鈴木を1R左フックでKOで下している。

 公開練習ではスピード感のあるワンツーを軸に、パンチのミット打ちを披露した。中でも左ストレートの伸びとキレは、やはりケタ違いの質だ。ワンツーからの右フックへとパンチを繋ぎ、快音を響かせた。

キレのある左ストレートを打ち込む那須川©RISE

 現在のコンディションを聞かれると「全体的に凄く調子が良い。いつも試合の前は気持ちや動きで噛み合わない部分があって悩んだりする部分は多少はある。特に今回はそれが少なった。疲労が溜まっているけど良い動きができている」と調整は順調だ。

 再戦となる鈴木に関しては、特に変わった印象もなく特別な練習を取り入れることもしていない。「ずば抜けて成長しているかといえばそんなこともない。技術的なことはあんまり変化は分からなかった」との印象だ。那須川としては「今まで通りというか、自分の試合をするだけ」と、あくまでの自身のパフォーマンスをすることにフォーカスしている。

©RISE

 中でも今回は、自身のパフォーマンスを高めるため、基礎的な部分の見直しを行っている。「1個1個パンチだけじゃなくて、動きから仕草から足から、基礎中の基礎を2月からやってきました。突き詰めれば突き詰めるほどシンプルになってきます」という。完全無欠のスタイルを持つ那須川だが、基礎の積み上げは決して怠ることはない。「やっぱりレベルを1段階、2段階、ボクシングに行くことも考えて作り込んでいかないといけない」との見解を示す。

 そのような中で、鈴木戦は自ら試合の流れを作っていくことになると予想している。「どんな内容にしてやろうかなというのを考えています」と戦い方については、自身で考えながら動くつもりだ。アグレッシブスタイルの鈴木に、那須川がどのように戦うのか注目が集まる。

ハイキックのシャドーも見せた©RISE

 鈴木は左右のボディフックをはじめ、ワンツーなどその強打には定評がある。その打撃についても「(強打は)持ってはいますけども、当たらなければ何の意味もないからですね」と切り捨てる。今回のテーマは「丁寧にやること」と語っているように、那須川は冷静かつ丁寧に、爆発力のある鈴木を料理することになるのか。

 蹴りが使える那須川も、鈴木戦を入れて残り3試合。蹴りが無くなることについて寂しさはないかとの質問には「ぶっちゃけないですね。いつ死んでもいいと思って生きている。キック終わりですって言われたらそうですかって感じで、今回のRISEのAbemaのキャッチフレーズで『ガチで生きるしかない』というのは、僕をそのまま表現してくれたなって感じです」と今を必死に生きていることから、そのような思いはないとする。

練習後、取材に応じる那須川©RISE

 鈴木も20連勝を記録するなど打倒・那須川を掲げて、ここまで戦ってきた。「RISEは那須川天心だけじゃない」と度々アピールするほど、那須川撃破へ並々ならぬ決意がある。その鈴木と戦うにあたり、どの部分が勝負の分かれ目になるのかという質問には「格闘技に対する思いとか、そういう部分で(勝敗は)変わってくると思います。僕は職業が格闘家というのがあるので、そこの部分では誰にも負けない」と答えた。

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