2021/10/28（木）UP
（最終更新：2021/10/28 15:43）

ハイキックのシャドーを披露する原口

　11月14日（日）丸善インテックアリーナ大阪にて開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA.2』で、欧州の格闘技団体GLORY世界フェザー級王者のペットパノムルン・キャットムーカオ（タイ）と対戦することが決まった第6代RISEライト級王者・原口健飛（23＝FASCINATE FIGHT TEAM）が27日、公開練習を行った。

　原口は、今年9月のRISE横浜大会で“仮想ペットパノムルン”として、タップロン・ハーデスワークアウト（41＝タイ/ハーデスワークアウトジム）を3R TKOで下したばかり。ペットパノムルン戦決定のサプライズ発表があった、今月22日『RISE 152』のリング上では、「正直、今の実力も経験もペット選手に全然劣るし、絶対に勝つとは言い切れないんですけど、皆さんの力があれば絶対に勝てると思うので、皆さん僕に力を貸してください」と挨拶した。

【動画】原口健飛が“仮想ペットパノムルン”タップロンに逆転TKO勝ち！

サンドバッグにパンチを打ち込む

　ペットパノムルンは、2018年5月『GLORY 53』で、その前年に野杁正明に勝利したアブデラ・エズビリを左ミドルキックで滅多打ちにした後、左ハイキックでKO勝ちを収め、この試合で2年連続GLORY年間最高KO賞を受賞。現在までGLORYで勝ちを重ねており、王座を4度防衛している、生きる伝説とも言える選手だ。

　公開練習は、シャドーを1分半、サンドバッグ打ちは1分半で行われ、パンチ主体で鋭いフックが打ち込まれる姿が披露された。

　その後、会見に臨んだ原口は公開練習でパンチが目立ったことを指摘されると、「正直、蹴りも狙いたいところではあるんですけど、蹴りのテクニックがヤバい選手なので、苦手そうなパンチで倒しにいきたいですね。蹴りも使いますが、パンチでフィニッシュしたい」と戦略を一端を明かした。ペットパノムルンがエズビリを左ハイキックで倒した試合については、「あんなん見たら、やりたくないですけどね」とジョークを交えながらも、「蹴りも含めて、すべてが世界トップレベル。全部の技を警戒しています。恐怖もありますが、ワクワク感もある」と気持ちの高ぶりを告白した。

　さらに、「もちろん引退はまだまだ先ですが、この試合を経験した自分がどうなるのか、ひと皮もふた皮も向けた自分自身の成長を楽しみにしています」と原口は続けた。

　勝負となるのはパンチの攻防が想定されるが、原口の武器はそれだけではない。

「テクニックはありますし、スピードは僕の方があると思っています。あとは、当てカンですね。空手の技もたくさん使っていきたいです。回って動いたり、当たるか当たらないかはありますが、空手の技も頭にあるので、考えさせる時間が重要だと思っています」と秘策があることも匂わせた。

　前回のタップロン戦も自信になったようで、「蹴りが堅かったですね。ペット選手も蹴りが堅いと思いますので、たとえミドルキックをもらっても、腕の一本くらいいいかなと思って勝負に出ます」と覚悟を見せる。

　志朗がTwitterで、「ペットパノムルン情報　過去にはONEで活躍中のペットモラコット、サムエー、rise参戦経験のあるセクサンにもムエタイ時代勝っています。gloryの時のファイトマネーは150万バーツ（約500万円）とインタビューで言っていたので、gloryも強さを認めている証拠ですね。この試合は楽しみです」と配信していたように、ペットパノムルンはレジェンドと言ってもいい存在だ。

ペットパノムルンの写真を持つ原口

「この試合が決まって、悔しいとか、羨ましいと思う人も出てくるでしょう。逆に、この試合を組まれてビビったらファイターじゃないですね。ペット選手は、レジェンドのような存在なので、日本で試合をするだけでも奇跡だと思っています。でも正直、RISEに出られるだけで満足するファイターも多く感じているので、目指すのはそこじゃないと言いたいですね。僕は勝ちにいくし、日本を背負って全力で戦います。諦めないです」と原口。
　那須川天心がボクシング転向後のRISEを、誰が引っ張っていくかも気になるところだが、最後に原口はそのことにも言及した。

「RISEを引っ張っていくのは僕しかいないと思っています。天心君はテレビに出たりとか盛り上げてきましたが、僕は僕のやり方でRISEを盛り上げていきます。僕は、天心君の代わりではない。天心君は天心君、原口健飛は原口健飛でRISEを盛り上げていきます」

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