【RISE】原口健飛が生涯初ダウンからの逆転TKO勝利、”仮想ペットパノムルン”タップロンを下す
RISEクリエーション
『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA』
2021年9月23日(木・祝)横浜・ぴあアリーナMM
▼第12試合 SuperFight! -65.5kg契約 3分3R延長1R
○原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝、第6代RISEライト級王者)
TKO 3R1分35秒 ※レフェリーストップ
●タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/セントラルグループ presents 岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント優勝、元WMC世界フェザー級王者)
原口は空手、ボクシングをバックボーンに17年にプロデビュー。20年には1月にライト級王座をKOで獲得すると、8月にはRIZINで大雅にKO勝ち。さらに10月のRISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメントで優勝し、今年3月には白鳥大珠との”因縁の対決”を2度のダウンを奪う完勝で制した。
2月には欧州の格闘技団体、GLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオとの対戦が決定したが、長引くコロナ禍で延期中。”仮想ペットパノムルン”タップロン・ハーデスワークアウトとの対戦に臨む。
そのタップロンは日本で活躍するムエタイ選手で、シュートボクシング、RISEでも活躍している。炸裂音が会場中に響く強烈な右ミドルキックとKO狙いの豪快なパンチを武器とし、”破壊獣”の異名を取る。過去にはシュートボクシングフェザー級王者(当時)の鈴木博昭に連勝し、小川翔や“ブラックパンサー”ベイノアにも勝利している実力者だ。
今年7月の大和ジム50周年記念大会では、K-1でも活躍する元WBCムエタイ日本スーパーライト級王者・大和哲也にヒジ打ちで鼻骨骨折させ1R KO勝利を収めている。
1R、原口がプレッシャーをかけ前進。ロープを背負ったタップロンへ左ハイキックで迫る。左のロー、三日月蹴りで遠距離からプレッシャー。タップロンの左右フックはバックステップで距離をとる。原口の左ミドルを受けるタップロンは、軸足を払い原口は転倒。ムエタイ仕込みのテクニックで原口に追撃させない。
2R、原口がオーソドックスにスイッチし、右ハイキックをヒットするもタップロンは笑顔でキャッチし前進。タップロンは原口に首相撲を仕掛け、飛びヒザ蹴りで原口から生涯初のダウンを奪う。再開後、原口はサウスポーから左前蹴り、左ハイキックで圧力。ロープを背負ったタップロンへ胴回し回転蹴りを浴びせる。さらに飛びヒザ蹴りからワンツー、バックスピンキックと大技を見せるが、タップロンはクリーンヒットを許さない。
3R、圧力を掛ける原口は左の蹴りをロー、ハイと散らす。タップロンはパンチの打ち合いに応じ、原口がクリンチに逃げるシーンも。プレッシャーをかける原口は、ロープを背負いリングを回るタップロンへ左ミドルを強打。体勢を崩したタップロンへ右フックから左フックを返し、タップロンからダウンを奪い返す。立ち上がったタップロンへ襲いかかった原口は、左ミドルから左右フックを連打。右フックを直撃されタップロンが大きくぐらついたところでレフェリーが割って入り試合をストップ。原口が初ダウンからの逆転TKO勝利を勝ち取った。
マイクを握った原口は「タップロン選手、一番強かったです。パンチあると聞いてましたが、まさかのヒザ。警戒していませんでした。気を抜いた自分の悪さというか、天心くんにはほど遠いなと痛感しました」と、タップロンの強さをたたえつつ反省の弁を述べた。
また自身初のダウンを喫してからの逆転勝ちに「もっとプラスに捉えて強くなろうと思います。これを機に気を抜かず王者らしく戦いたいです」と、那須川天心が去った後のRISEを背負う覚悟を見せた。
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