2021/12/21（火）UP
（最終更新：2022/02/03 12:19）

スーパー・バンタム級王座決定トーナメントに出場する（左から）金子晃大、璃明武、玖村将史、佐々木洵樹

　2022年2月27日（日）東京体育館にて開催される『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』の第一弾対戦カード発表記者会見が、12月21日都内にて行われた。

　武居由樹の王座返上により、空位となっていたK-1スーパー・バンタム級王座（第3代）をかけたワンデートーナメントの開催が発表された。

　このトーナメントでは、国内外の8選手が参戦する。
　中村プロデューサー曰く「外国人選手については来日手続きを進めているが、どの国から来るかによって状況が異なるため、本日は日本人選手4名のみの発表」とのこと。残り4名については改めて発表される。

　日本人選手として、2019年K-1スーパー・バンタム級世界最強決定戦準優勝・玖村将史（K-1ジム五反田チームキングス）や、第3代Krushバンタム級王者・金子晃大（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ）、現Krushスーパー・バンタム級王者・璃明武（りあむ/K-1ジム総本部チームペガサス）、元Krushバンタム級王者・佐々木洵樹（POWER OF DREAM）が出場する。

　この4名の1回戦相手は、それぞれ外国人選手が予定されており現在調整中。金子と璃明武がAブロック、玖村と佐々木がBブロックに位置づけられた。

玖村（左）が金子にボクシングテクニックで勝利した前戦＝20年3月

　中でも玖村と金子は、20年3月の『K’s FESTA』でスーパーファイトとして対決。スリリングな打ち合いの末、玖村が当時プロ無敗の金子に初黒星をつけた。
　金子が玖村にリベンジを果たすには、互いに決勝へ登らなくてはならない。

　玖村は実兄・玖村修平の背中を追って格闘技を開始。18年1月にKrushデビューを果たし、同年トーナメントを制し第6代Krushスーパー・バンタム級王座を手にした。
　同王座ではすでに2度の防衛に成功。19年のK-1スーパー・バンタム級世界最強決定戦では決勝戦まで上るも、武居に敗れ準優勝に終わっている。前戦、今年3月にはムエタイ世界王者にKO勝利している。

　金子は18年、軍司泰斗を下してKrushバンタム級王座をプロ無敗のまま奪取。KO勝利で初防衛成功した後、同王座を返上。スーパー・バンタム級に転向し、玖村将史の兄・修平に勝利しインパクトを残した。20年に玖村将史に敗北した後は、2連続KO勝利している。

　玖村はコメントで「武居由樹選手に負けて、直接やり返すことが出来ないので。武居より玖村のほうが強いなと証明するだけ。この階級で一番強いということはわかっている。他にベルトが似合う選手がいないんで、僕が取る」と、他の選手は眼中にないと言わんばかりだ。

　対して金子は「決勝で、負けている玖村選手がいるので、リベンジ出来れば。一回負けている玖村選手をKOで倒せれば、わかりやすく強くなったと皆に思われる」と、玖村へのリベンジを意識する。

　しかし金子のリベンジ宣言を聞いた玖村は「今まで僕に負けてきた選手の一人でしかない」とそっけない。それを聞いた金子はただ前を見据え、黙って闘志を燃やしているようだ。

璃明武のボディにパンチを打ち込む佐々木＝20年12月

　また璃明武と佐々木も20年12月のK-1両国大会で対決し、佐々木がダウンを奪って判定勝利している。

　10月にKrush同級王者となったばかりの璃明武は「Krushで自分の相手はいない、次やるならこの3人と思っていた。早いとは思っていない」と真っ直ぐな目でコメント。
　対する佐々木は「元ジムメイトの（武居）由樹君が巻いていたベルトなので。POWER OF DREAMに持って帰りたい」と武居の後を継ぎ王者になりたいと意気込んだ。

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