2022/03/10（木）UP
（最終更新：2022/03/10 18:49）

”裏番長”金原と摩嶋（パネル）の実力者対決が決定

　4月16日（土）に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナにて開催される『RIZIN TRIGGER 3rd』のカード発表会見が10日都内にて行われ、フェザー級戦（5分3R）で金原正徳（39=リバーサルジム立川ALPHA9）vs摩嶋一整（30=毛利道場）の強豪対決が決定した。

【動画】金原のノーモーションの右ストレートがヒット！

　金原は様々なファイターから最強説を囁かれ“日本裏最強”とも呼ばれるベテランファイター。初代戦極フェザー級王者として09年の大みそかには故・山本”KID”徳郁と対戦し判定勝利。14年にはUFCに参戦するなど、これまでメジャーの舞台を経験してきた。
　RIZIN初参戦となった20年2月にビクター・ヘンリーに敗れ引退を表明していたが、昨年10月の芦田崇宏戦で復帰、2R TKO勝利を挙げてみせた。

ノーモーションの右ストレートでダウンを奪いTKO勝利した金原（左）＝昨年10月

　対する摩嶋は3歳から始めた柔道でインターハイ、国体に出場。15年には修斗ライト級新人王、18年にはRebel FCフェザー級王座を手にした。
　RIZINには20年8月に初出場し、現RIZINフェザー級王者・斎藤裕と対戦。1Rはテイクダウンを奪い優勢に進めるも、2R早々にサッカーボールキックからヒザ蹴りを受けTKO負けを喫した。昨年3月にはクレベル・コイケと戦いこちらも1Rはグラウンドコントロールで上回るも、2Rに三角絞めで一本負けした。

　摩嶋は会見を欠席し、コメントで金原に「過去にUFCにも出場している強豪選手で、山本KID選手に勝った試合も印象深い」としながらも「きっちり倒してフェザー級の上位争いに絡んでいけたら」と”裏最強”食いを狙う。

　会見に出席した金原は「実力者同士の潰し合いをどう思うか」と記者に問われると「俺のほうが全然強いでしょ、やってるもんが違うでしょ」と不満気だ。

　摩嶋はケージの組みも強く、コメントでは「今回はケージでの戦いになるので、自分の持ち味を出して最高の試合を魅せたい」と自信を見せている。

家族は試合に大反対だと苦笑する金原

　しかし金原はそんな摩嶋のグラップリングについても「しっかり組み立てが出来る選手だと思いますけど、全然大丈夫だと思います」と余裕の態度を崩さない。
　加えて「大好きなケージで、僕のケージディフェンスやレスリングをうまく使いながら、最後フィニッシュ出来たらいいなと思います」と返り討ちだと意気込む。

　今回金原は、出場にあたり「家族から大反対」を受けたと言う。「反対されたからには勝たないと、次リングに立たせてくれないと思う」と背水の陣だ。試合が決定したことも、家族には「2日くらい前に言いました」とギリギリの告知だったと言う。
　前回は芦田に圧勝したが「まだ信頼がない、頑張らないと」と残りの格闘技人生を貫徹するにも、今回勝ち方が問われる。

　今後の目標について問われると金原は「今、目標ないですね。格闘技生活の終活にも入ってるんで。（今回が）最後になるかもしれないし、全然まだやっちゃうかもしれないし」と次の一戦だけを見据える。
　フェザー級戦線についても「みんなじゃんけんぽんですからね。グー出すのかパー出すのかチョキ出すのかってかんじ」と横並びのファイターたちばかりだと、最後まで飄々とした風でベテランの余裕を見せていた。

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