2022/12/02（金）UP
（最終更新：2022/12/02 11:52）

バンタム級トーナメントに出場する日本人選手（左から）池田幸司、石井一成、黒田斗真、壬生狼一輝

　12月3日（土）エディオンアリーナ大阪で開催される『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』では、K-1の最軽量級＝バンタム級（53kg以下）の初代王座決定トーナメント。日本からは黒田斗真（K-1ジム心斎橋チームレパード）、池田幸司（ReBORN経堂）、壬生狼一輝（力道場静岡）、石井一成（ウォー・ワンチャイプロモーション）の4選手、ムエタイ軽量級の実力者ヨーシラーを筆頭に世界の強豪4選手が集結し、K-1バンタム級の初代王座を争う。

【動画】黒田斗真がKO勝利でバンタム級日本最強決定トーナメント優勝

　K-1では、元3階級王者・武尊の休養発表後、今年8月のK-1福岡大会から大会ハッシュタグとして「#K1NEXT」を採用し、「これからのK-1を背負うエースは誰か？」「K-1の次代を担う若きホープは誰か？」とエース候補や次世代の逸材に焦点を当ててきた。

K-1 WORLD GP 初代バンタム級王座決定トーナメント(C)K-1

　中村拓己K-1プロデューサーは、このトーナメントがある意味で「#K1NEXT」というコンセプトの集大成だと語る。コンセプトの始まりは、2021年5月に行ったK-1バンタム級日本最強決定トーナメントで、これは全選手K-1アマチュア出身・平均年齢20.75歳の8選手による新階級＝バンタム級の日本最強を決めるトーナメントだった。
　その後、今年6月の『THE MATCH 2022』にもK-1代表として参戦した優勝者の黒田斗真をはじめ、出場した壬生狼一輝・池田幸司を中心にバンタム級で熱戦が繰り広げられていった。

初参戦で強烈なパンチを当てる石井一成（右）

　さらに、今年8月のK-1九州大会での石井一成電撃参戦もバンタム級戦線を大きく揺るがした。K-1 JAPAN GROUP育ちのファイターたちが切磋琢磨して「場」を創り、K-1以外から大物日本人選手がその戦いの輪に加わる。日本最強決定トーナメント開催から1年余りでバンタム級の選手層は厚みを増した。

　また「欧米では軽量級が少なく、53kgがベストウエイトの選手でも55kg～57kgで試合を組まれることが多いんです。バンタム級新設を発表したあと、海外から『53kgがベストウエイトだ』『53kgで戦いたい』というアプローチも多く、世界にもバンタム級の強い選手がたくさんいると感じました」（中村P）とK-1バンタム級の新設は海外にも影響を及ぼした。このタイミングでのバンタム級王座新設・王座決定トーナメントは、まさに満を持してのものと言っていいだろう。　

トーナメント表©️K-1

　今回のトーナメントで黒田、石井の勝ち上がりを予想する声が多いなか、「ムエタイをやってる人ならみんな知ってるぐらい強い」と石井が語るのが、K-1初参戦のヨーシラー・チョー.ハーパヤックだ。ヨーシラーはアグレッシブな攻撃を武器に、選手層の分厚さで知られるムエタイ軽量級で3年間無敗の記録を打ち立て、ルンピニー・ラジャダムナンの“ムエタイの2大殿堂”に次ぐオームノーイスタジアムで王座も獲得している。

　他の外国人選手も決して侮れない。アンビ・エンスエ・アボモ（赤道ギニア）、オスカル・ボルケス（エクアドル）、サンベル・ババヤン（アルメニア）の3選手とも海外でのタイトル保持者で、その国や地域を代表する強豪だ。

　中村プロデューサーはこのトーナメントで「K-1のリングに立つ選手たちはみんな現在進行形のK-1を背負って戦っているし、彼らがリング上で見せているものこそ、“今のK-1”の姿だと思います」とし、「『これからのK-1を背負うエースは誰か？』『K-1の次代を担う若きホープは誰か？』ではなくて、選手たちが胸を張って堂々と『これが俺たちのK-1だ！』という戦いを見せてほしいと思います」と期待する。

　果たして、実力者や未知の強豪が揃ったバンタム級トーナメントを制して、栄えある”初代K-1バンタム級王者”に輝くのは誰か。

☆この大会の詳細、対戦カード、チケット情報など

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