2023/11/01（水）UP
（最終更新：2023/11/01 05:46）

壱・センチャイジム

　11月5日（日）東京・後楽園ホールで開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.5 “RED ZONE”』の［KNOCK OUT OFG-REDスーパーバンタム級/3分3R・延長1R］で対戦する壱・センチャイジム（センチャイムエタイジム）と片島聡志（Kick Life）の試合前インタビューが主催者を通じて届いた。
　この試合はオープンフィンガーグローブ（以下OFG）使用によるRED（ヒジ有り）ルールとなるが、元同級王者の壱は「今もこの階級のREDルールで一番強い」と自信を見せた。

【動画】壱が強烈なヒザ蹴りからパンチ連打でTKO！

　壱は卓越したムエタイテクニックを誇り、端正なルックスから“職業イケメン”と称される。昨年11月、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座を獲得。今年3月には響波にKO負け、8月の初防衛戦では古村光に判定1-2で惜敗しており、今回は再起を狙う。

　OFGを使用しているONEの試合映像はよく見るという壱、「（OFGは）隙間に入りやすいので、ガードを固めてもパンチが入っちゃいますよね。通常のグローブだったらブロッキングできる場面もできなくなって、どうしてもステップとか頭の動きが増えるんだなと思ってます。やる分にはリスクもあるし、やってみないと分からない部分も大きいです。あと、目に指が入るのは怖いです」と話す。

今年8月の古村（右）戦では判定で敗れた

　今回対戦する片島は以前に壱の先輩である貴・センチャイジムと対戦し、1、2Rは貴が優勢も、片島が3Rにダウンを取って勝利。壱は「それ以来彼の試合を見ていなかったので、勝手に一発がある選手なのかなと思ってたんですけど、最近の映像を見るとそういうわけでもないし、掴み所がない感じなんですよね」と語る。
　そのため攻略法も思いつかないと言い「ナメてるわけじゃないんですけど、試合プランはリング上で手を合わせてから組んでいこうと思ってます」と柔軟に対応する構えだ。

　ベルトを失ってからの初戦となるが「僕自身、古村光戦は負けてはいないと思ってるんです。映像を何回見てもそう思えるし、あの試合ではベルトを失っただけで、すぐまた古村君に食いつこうと思っています。チャンピオンという肩書きはなくなりましたけど、今もこの階級のREDルールでは一番強いという自覚はあるので、そこは変わらずという感じです」とコメント。

“職業イケメン”と呼ばれる壱

　また「僕は『KNOCK OUT』のREDルール・スーパーバンタム級を一番背負っている人間だと思っているので初参戦の選手には負けられないし、正直、片島選手のことは漬けて勝とうと思ってたんですよ」と話す。
　しかし、今回はKOボーナス30万円が懸かっていることで「KOボーナスの存在と3大会連続ベストバウト賞受賞（22年11月、23年3月、23年8月）という実績が、KOしようと考えを変えさせてくれました」と当初のプランを変更してKOを狙うと宣言した。

　最後に、試合で一番注目してほしいポイントを「いつも顔という言葉しか思いつかないんですが、今回はOFGなので、スカーフェイス（傷のある顔）・イケメンが見られるかもしれません。ベルトがなくてもコイツが王者だなと思われるような風格を出して勝つので、そこに注目してもらいたいですね」と語った。

片島聡志

　対する片島聡志は元WPMF世界スーパーフライ級王者で『KNOCK OUT』には初参戦となる。今年は3戦全勝（2KO）と絶好調の中で試合を迎える。

　壱の印象を「スタイルがまとまっていて、ハンドスピードがあるなという感じですね。距離感がうまいですけど、ミドルで蹴り合ってみたいです。グローブが小さくなるのでパンチには注意しないといけないですけど、（注意）し過ぎたら逆に蹴りをもらうのかなとも思います」とパンチを警戒する。

　試合では「蹴り合いもしたいですけど、近距離で組んでやり合いたいというのもありますし。決着がつくとすれば、近距離の展開になりそうな気がします」と激しい打ち合いを予感させた。

　今回はKOボーナス30万円が懸かっているが「そこは大きいですよね（笑）。お話をいただいた時から、KOを狙っています。練習の中では倒すイメージを意識していますが、試合の中では一切考えずに、流れの中でという感じですね」と片島もKO狙い。
　続けて「妻からの圧があるので、獲って帰らないと（笑）。今回の試合が終わったら12月の頭に結婚式が待っていて、その資金は何とかなるんですけど、ハネムーン費用の足しになるんじゃないかと思います。行き先も決まってないので、このお金があるかどうかで左右されそうですね（笑）」と重要な30万になりそうだ。

　最後に、試合で一番注目してほしいポイントとして「勝つのは前提として、生後半年のかわいい娘をリングに上げるので、いっぱい見てほしいですね（笑）」とコメントした。

　元王者の壱が再起を飾るのか、それとも初参戦の片島が連勝の勢いそのままに勝利するのか。

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