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【UFC】ジョーンズがコーミエにKO勝ち、王座返り咲き果たす

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2017/07/30(日)UP

 

ジョーンズが約2年ぶりの王座返り咲きを果たした

UFC
「UFC 214:CORMIER VS JONES 2」
2017年7月29日(土・現地時間)アメリカ・カリフォルニア州アナハイム ホンダ・センター

▼メインイベント ライトヘビー級タイトルマッチ 5分5R
○ジョン・ジョーンズ(30=アメリカ/同級1位/挑戦者)
KO 3R 3分01秒
●ダニエル・コーミエ(38=アメリカ/王者)
※コーミエが3度目の防衛に失敗、ジョーンズが新王座に就く。 

 コーミエがキャリア唯一の黒星を喫した因縁の相手であるジョーンズを挑戦者に迎え、3度目の王座防衛戦に臨んだ。両者は過去に激しい舌戦を繰り広げ、記者会見では乱闘騒ぎも起こすなど、犬猿の仲としても知られる。

 今回とは逆の立場で臨んだ2015年1月の初対決では、ジョーンズが無敗の最強挑戦者であったコーミエを判定で退け、8度目の王座防衛に成功。しかし、この試合のわずか3カ月後にジョーンズは飲酒運転で当て逃げ事件を起こし、王座剥奪と無期限出場停止の処分を受けることに。同年5月に新王座決定戦が行われ、コーミエがアンソニー・ジョンソンに一本勝ちを収め、新王者に輝くこととなった。

 その後、復帰を果たしたジョーンズは、コーミエが負傷離脱中に暫定王座を獲得。昨年7月の『UFC 200』で正規王者コーミエとの王座統一戦が決定する。しかし、大会直前にジョーンズの禁止薬物違反が発覚し、試合は中止に。ジョーンズはまたしても出場停止となった。今回その処分が解け、両者の再戦が約2年半の時を経てようやく実現することとなった。

 この日一番の大歓声が沸き起こる中、試合はスタート。1R、左右フックで迫ってきたジョーンズに対し、コーミエが右アッパー2発をヒットさせる。ジョーンズは組みつき足を掛けてテイクダウンするが、コーミエはすぐに跳ね返して立ち上がる。両者スタンドに戻ると、しつこく関節蹴りを繰り出すジョーンズに対し、コーミエはパンチのコンビネーションで押し込み、アッパーからヒザ蹴りも突き刺す。 

 2R、接近戦でのバッティングでコーミエが左目付近をカット。出血するが大事には至らず試合再開となる。前に出ながらの左右フックでプレッシャーをかけるコーミエに対し、リーチで上回るジョーンズが距離を取りながら関節蹴りやミドルを返す。終盤にはコーミエの右フックがジョーンズの顔面をとらえる。

 3R、ジョーンズは関節蹴り&ロー、顔面へのパンチで上下に打ち分ける攻め。コーミエも前に出てプレッシャーをかけながら、フックとアッパーで顔面を狙う。しかし、コーミエが再び近づいてきたところへ、ジョーンズは狙いすました左ハイをクリーンヒット。コーミエを大きくぐらつかせると、飛びヒザ蹴りで追撃。コーミエがマットに倒れたところへ、ジョーンズが左の鉄槌を連打して、レフェリーストップを呼び込んだ。

 王座返り咲きを果たし、歓喜するジョーンズ。「やったよ。とても美しい瞬間を迎えた。信じられない。みんなに感謝したい。自分を嫌っている人たちがいるのも分かっているが、そういう人たちも自分のモチベーションになった。とにかく、すべての人たちに感謝したい」と感謝の言葉を述べた。

 続けて、涙を流すコーミエに対し、「彼は自分の最大のライバルであり、自分に最もやる気を起こさせる人間でもある。そして、彼は模範的なチャンピオン、夫、父親、チームメイト、リーダーであり続けた。不運なことに自分たちは敵対したが、彼はこれからも本物のチャンピオンであり続ける」と最大限の賛辞を送った。

 一方のコーミエは「もっと良い試合になると思ったんだ。何が起きたか分からないが、蹴りが頭に入ったみたいだ。とても辛い。(ジョーンズとのライバル関係について思うところを聞かれ)相手が2勝してるのにライバルと言って良いのか…」と声を詰まらせた。

 最後にジョーンズは再びマイクを握ると、「ブロック・レスナー、俺に会いに来いよ」とアピールしている。

PHOTOS By courtesy of Zuffa LLC / Getty Images

●次ページ:あの“世界最恐女子”が初のUFCタイトルマッチを迎える 

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