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【ベラトール】女王マクファーレンがV3、一撃必殺エルボーで挑戦者を血だるまTKO葬

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2019/04/28(日)UP

マクドナルド(左)の蹴りをキャッチして食らいつくフィッチ(右)

▼メインイベント Bellator MMA世界ウェルター級タイトルマッチ&同級ワールドグランプリ・1回戦 5分5R
△ローリー・マクドナルド(29=カナダ/王者)
ドロー 判定0-1 ※46-48、47-47、47-47
△ジョン・フィッチ(41=アメリカ/元WSOF世界ウェルター級王者/挑戦者)
※マクドナルドが初防衛に成功。グランプリ準決勝に進出。

 かつてUFC世界ウェルター級タイトルマッチを経験しているマクドナルドとフィッチが、Bellator MMA世界ウェルター級王座と同級ワールドグランプリの準決勝進出を懸けて激突した。

 マクドナルドはUFCからの移籍2戦目となった昨年1月のBellator MMA世界ウェルター級タイトルマッチで、ドゥグラス・リマに判定勝ちして王座を奪取。同年9月には二階級制覇を狙い、ゲガール・ムサシのBellator MMA世界ミドル級王座に挑戦したが、TKO負けとなった。今回の試合は再起戦となる。

 対するフィッチは2013年にUFCを離れてWSOFに参戦。岡見勇信を破るなど活躍し、16年にはWSOF世界ウェルター級王座も獲得した。昨年5月のBellator MMA移籍初戦を勝利で飾り、ベテラン健在をアピール。今回の大一番へと繋げた。

マクドナルド(左)の右ハイがフィッチ(右)の顔面に直撃した瞬間

 1R、開始直後にマクドナルドの右ストレートがクリーンヒット。一瞬ぐらついたフィッチはすぐにタックルで難を逃れる。マクドナルドは尻餅を着きながらも、腕絡みの体勢に持ち込んでスタンド。離れ際にはマクドナルドの左右フックがフィッチをとらえる。以降はマクドナルドが打撃でプレッシャー。フィッチは終盤にもタックルでテイクダウンを決めるが、エルボーを被弾した額からは出血が見られる。

 2R、マクドナルドの右ストレートや右アッパーに合わせて、フィッチはしぶとくタックル。マクドナルドはケージ際で踏ん張り、フィッチの立ち際に右ハイを叩き込む。マクドナルドは打撃でフィッチに圧力をかけんとするが、タックルへの警戒感もあってなかなか決定打が出せず。終盤にフィッチは再びタックルでテイクダウン。すぐに立ち上がったマクドナルドも、フィッチの右ハイをキャッチしてテイクダウンを返した。

 3R、フィッチのタックルに合わせてマクドナルドがヒザ蹴り。フィッチは顔面を強打されながらも、そのままタックルでテイクダウンを取る。ハーフガードのマクドナルドに対し、フィッチはエルボーを連打。マクドナルドは右目の上をカットされて出血する。フィッチが真骨頂を発揮するかたちとなった。

 4R、マクドナルドのエルボーと右ハイがフィッチの顔面をまたも直撃。フィッチはそれでもしがみつくようにタックルを仕掛け続ける。マクドナルドはディフェンスしながら強烈エルボー。フィッチは額をカットされながらも、なんとかテイクダウンに成功する。マクドナルドはディフェンスの時間が続く。

 5R、フィッチはなおもタックル攻め。早々にテイクダウンを許したマクドナルドは下から三角絞めをセットする。フィッチはこれを外すと、上をキープしながらパンチとエルボー。終盤にマクドナルドはなんとか立ち上がり、フィッチのタックルに耐え続けた。

 少ない打撃戦のチャンスでダメージを与えたマクドナルドに対し、得意のグラウンド漬けのファイトスタイルで支配する時間が長かったフィッチ。ジャッジの判断は1名がフィッチを支持したが、残り2名が同点をつけ、判定0-1のマジョリティドローで、マクドナルドの初防衛成功とグランプリ準決勝進出が決まった。

試合後に登場したネイマン(右)と握手を交わすマクドナルド(左)

 満身創痍の中、インタビューに応じたマクドナルドは「なかなか説明が難しい・・・。すごくためらいを感じた。見ての通りだ。複雑な気持ち。なんと言えば良いのか分からない・・・」と、なんとか言葉を絞り出した。

 マクドナルドのグランプリ準決勝の相手は、昨年12月にエド・ルースから一本勝ちを収めて準々決勝を突破したネイマン・グレイシー(30=ブラジル)となる。


得意の蹴りをヒットさせるヘンダーソン(右)

▼ライト級 5分3R
○ベンソン・ヘンダーソン(35=アメリカ/元UFC世界ライト級王者)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●アダム・ピッコロッティ(30=アメリカ)
 
 共に現在2連勝中の元UFC世界ライト級王者ヘンダーソンとピッコロッティが拳を交えた。戦績はヘンダーソンが26勝8敗、ピッコロッティが11勝2敗となる。

 1R、打撃の交換から組みの攻防になると、ピッコロッティが粘りのテイクダウンからバックチョークの体勢に。ヘンダーソンはピッコロッティを背負ったまま立ち上がる。再びフェイスロックで絞め上げるピッコロッティ。ヘンダーソンは苦しそうな表情で倒れ込むが、終盤に体を捻ってなんとか脱出。ヘンダーソンはすぐさま右ローを連打し、ピッコロッティはややダメージを受けた様子だ。

 2R、いきなり二段飛びヒザ蹴りを繰り出すヘンダーソン。ピッコロッティはすぐに組みつくが、今度はヘンダーソンがテイクダウンに成功する。スクランブルに持ち込むピッコロッティ。ヘンダーソンがチョークを仕掛けるが、ピッコロッティは外して立ち上がる。すぐさまタックルでテイクダウンするヘンダーソン。ピッコロッティはパウンドを打ち込まれながらも、足関節やオモプラッタで応戦する。

 3R、ヘンダーソンの二段蹴りに合わせて、ピッコロッティがタックルでテイクダウン。ヘンダーソンも下からチョークを仕掛ける。何度もスクランブルの展開になるが、上を取る場面が多いのはピッコロッティ。背中を許したヘンダーソンはピッコロッティのバックチョークに捕まるが、なんとか外して上を取り返した。

 試合が終了すると、両者が手を掲げて勝利をアピール。結果は判定2-1でヘンダーソンに軍配が上がった。ピッコロッティは肩を落としたが、元UFC王者を相手に堂々の戦いぶりを見せた。

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