2019/09/16（月）UP
（最終更新：2019/09/18 15:32）

横山（左）は約半年ぶりの試合で剛腕を振るい、左フック一撃でダウンを奪う

▼第7試合　K-1 KRUSH FIGHTライト級　3分3R・延長1R
●里見柚己（K-1 GYM横浜infinity）
KO　1R2分47秒　※左ボディフック
○横山　巧（リーブルロア）

最後はコーナーに詰め、力を込めた左ボディでダウンを追加し、横山が約半年ぶりの勝利を収めた

　里見はサウスポーから繰り出される強烈な左ストレートを武器に、めきめき頭角を現した若手ファイター。現在、若手が多く在籍するK-1 GYM横浜infinityのリーダー的存在で、チームを引っ張る。着々と実績を積み上げて、レジェンドの山本真弘を下すなど活躍。しかし、6月のK-1両国大会でK-1初出場を果たすも大沢文也に判定負け。再起戦となるこの試合でKRUSHライト級のタイトル戦線浮上を狙う。

　対する横山は、オーソドックスから自身の攻撃を的確に当てていくスタイルで、弟の朋也と共にK-1グループで活躍。前回の試合はK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTの東本央貴に3月の『Krush.99』で豪快なKO勝利を飾るも、その後ブランクを作りこれが約半年振りの試合となる。

試合後のマイクで横山は「次タイトルマッチお願いします！」と王座への挑戦を直訴した

　1R、横山が変則的なハイキックを見せ、パワーのある右ローで里見を追い込み、パンチの衝撃でダウン判定にはならなかったが里見が尻もちをつく。里見も左ローを返していくが、横山は強い右ボディを打ち込み里見の動きを止める。リング中央で里見の前進に合わせ横山が左フックを直撃。跳ね飛ばされるようにダウンした里見は立ち上がるも、横山の連打に防戦一方。最後はコーナーに詰められ、横山の狙いすました左ボディ一撃で崩れ落ちるようにダウン。カウントを取らずにレフェリーは試合を止め、横山が半年ぶりの試合で勝利を収めた。

　マイクを握った横山は「僕が言うことはただ一つ。次タイトルマッチお願いします！」とタイトル挑戦を直訴した。

初参戦の西元が2連勝中の友尊を右ハイキックで一撃KO

▼第6試合　K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級　3分3R・延長1R
●友尊（ゆたか/TEAM K/BLUE DOG GYM）
KO　1R1分52秒　※右ハイキック
○西元也史（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）

　友尊は、キックボクシングからプロボクシングに転向して14戦7勝（4KO）6敗1分の成績を残したあと、2017年8月に6年ぶりにキックに復帰してKrush参戦。全てKO負けの3連敗を喫したが、今年3月のK-1で4度のダウンを奪ってKO勝ち。さらに5月、第6代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者・郷州征宜（K-1ジム総本部チームペガサス）からダウンを奪い判定勝利を収める金星を手にした。K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTへの移籍後初試合にしてK-1 KRUSH FIGHT初参戦となる西元との一戦に臨む。

西元は「トランクスの後ろガラガラです！」と新たなスポンサーを募集するしたたかさを見せる

　1R、サウスポースタイルでやや前傾姿勢の友尊が、前後に小さく出入りしながら右ローを刻み、西元も友尊の入り際に左フックをタイミングよく合わせる。ジリジリとプレッシャーをかける西元は右ミドルから左フックのコンビネーションでロープに詰める。友尊が左ストレートで飛び込んだ際にバッティング。再開直後に放たれた西元の左ハイキックが友尊の首元をとらえ、友尊は力なくダウン。西元が一撃でKO勝利をものにし、戦績を14戦9勝(9KO)3敗2分と、KO率100%のレコードを伸ばした。

　試合後にマイクを握った西元は「これからも上を目指してもっと頑張るので、（トランクスの）後ろガラガラです。スポンサーの方よろしくお願いします！必ずチャンピオンになります！」と未来の王者の誕生を予感させた。

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