2019/12/22（日）UP
（最終更新：2020/06/22 19:21）

グラウンドへ持ち込む古瀬（上）

DEEP事務局
「DEEP JEWELS 27」（2P目）
2019年12月22日（日）大阪・阿倍野区民センター大ホール

▼第4試合　DEEP JEWELS MMAルール 49kg以下 5分2R
○古瀬美月（Y＆K MMA ACADEMY）
一本　1R 2分28秒　※リアネイキッドチョーク
●パンナコッタみのり（UBF）

古瀬のチョークがガッチリと極まる

　古瀬は「AbemaTV」の『格闘代理戦争3rdシーズン』準優勝のファイターで、現在DEEP JEWELSで2連勝中。一方のパンナコッタは前戦を一本勝ちで勢いに乗る。自身のSNSのプロフィールには「親バレ次第引退」と表記しているが、人気選手の古瀬を倒して知名度を上げてしまうのか。

　1R、開始早々にパンナコッタの顔面へ古瀬の右前蹴りがヒット！　そこから古瀬がテイクダウンしサイドポジションへ。パンナコッタがロープを蹴るように後転したことで古瀬ががぶる形に。立ち上がったパンナコッタだったが、古瀬は勢いよく距離を詰め、ロープのバウンドを利用して一気にマウントポジションへ。パウンドを落とす古瀬、それを嫌ったパンナコッタが背中を見せながら立ち上がると、古瀬は足を相手の腰へ回してスタンド状態ながらバックを奪う。その体勢から古瀬がチョークをジワジワと極めにかかると、パンナコッタが我慢しきれず立った状態から膝立ち、最後はグラウンドの状態へ引き込まれたところでたまらずタップ。

　大阪での初試合を会心の一本勝ちで飾った古瀬は、満面の笑顔でリングを後にした。

打撃でダメージを与え続けた加賀谷が勝利

▼第3試合　DEEP JEWELS MMAルールフェザー級 5分2R
●上田真央（フリー）
判定1-2 　※19-20、20-18、19-19（マスト判定：加賀谷）
○加賀谷花野（柔術＆MMAアカデミーG-face）

　元大阪府警の上田真央と今回がデビュー戦となる元柔道選手の加賀谷花野による柔道出身対決。上田は今年3月のKINGレイナ戦でKO負けを喫するも、9月大会でベテランの超弁慶からTKO勝利と五分の戦績に戻し、この地元大阪での試合にこぎつけた。デビュー戦の相手に貫禄の勝利を飾ることはできるのか。

　1R、オーソドックスの上田に対し、加賀谷はサウスポー。大柄の上田が遠い間合いからフックを振るうと、小柄な加賀谷が上田の懐へ飛び込むように距離を詰めて右フックでダメージを与える。パンチの交錯から両者組むと背負い投げを狙う上田に対し、バックをとる加賀谷。すぐに立ち上がると再びスタンドの展開へ。加賀谷のコンパクトで力強い右フックのダメージで上田の顔面が腫れ始める。

上田が加賀野を押さえ込みパウンドを放つ

　2R、打撃戦から組み付く上田だが、ここでも簡単に加賀谷へバックをとられてリングへ膝をつく展開。立ち上がりスタンド勝負を挑む上田だが、打ち終わりをフックで狙われ、一瞬腰が落ちそうになる場面も。上田の顔面が鮮血で染まり、右フックをもらい続けた顔面の右側が大きく腫れる。ロープに詰まった上田だったが起死回生の首投げから袈裟固めで加賀谷を押さえ込みパウンド。逃れる加賀谷。ラスト30秒で左右のパンチを振り回し前進する上田に加賀谷は防戦一方、下がりながらパンチを返すが上田は止まらない。しかし決着は判定に。判定は、最後まで的確に打撃でダメージを与え続けた加賀谷が僅差で勝利を収めた。