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【3月・ベストファイター】伊澤星花、DEEP JEWELS“史上初2階級制覇”できた作戦と判断、JTT移籍で打撃力アップも

 毎月イーファイトのサイト名にちなんで、より良い試合をした選手に贈られるGOLD’S GYM Presents格闘技月間ベストファイター賞。2024年3月のベストファイターは2024年3月24日(日)に東京・ニューピアホールで開催された『skyticket Presents DEEP JEWELS 44』のDEEP JEWELSアトム級タイトルマッチで、王者パク・シユン(韓国/ザ・ジムラップ)から2R58秒、ニンジャチョークで一本勝ちを奪い、RIZIN王座と合わせて3階級制覇を達成した伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)に決定した。(2024年4月25日UP)

PROFILE 

伊澤星花 Seika Izawa

1997年11月1日生まれ(26歳)栃木県出身
身長 160cm 階級 アトム級、スーパーアトム級、ストロー級
戦績:13戦13勝(1KO・7一本)
RIZIN女子スーパーアトム級王者
DEEP JEWELSストロー級・アトム級王者
RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ2022優勝
Roys GYM /JAPAN TOP TEAM 所属

 伊澤は、20年10月にプロMMAデビューすると、プロ3戦目にしてDEEP JEWELSストロー級暫定王座を獲得(魅津希の王座返上に伴いその後正規王者となった)。21年の大晦日からRIZINに参戦し、浜崎朱加を2度破ってRIZIN女子スーパーアトム級王者に。加えて、同年に開催されたRIZINスーパーアトム級ワールドGPでも優勝を飾った。
 そして24年3月、アトム級(-47.6kg)に階級を下げて、パク・シユンが保持していた王座を日本に取り戻すべく戦いへ臨み、ニンジャチョークで一本勝ち。RIZINと合わせて、-52.2kg、-49kg、-47.6kgの3階級を制覇した。

選考理由
1、2団体王者パク・シユンに一本勝ちで王座獲得
2、DEEP JEWELSのベルトを韓国から日本へ奪還
3、RIZIN王座と合わせて3階級を制覇

選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ

 受賞された伊澤選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

アルティメットフレキシジョイントUC-Ⅱ®

非変性Ⅱ型コラーゲン(UC-Ⅱ®)に、MSMやユニベスティン、キャッツクローを配合したサプリメントです。

マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。

アミノ12パウダー

BCAAなど体内で合成できない必須アミノ酸を8種類配合。身体作りに好適なアルギニン、オルニチン、グルタミン、グリシン配合。飲みやすいオレンジ風味。

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贈呈:ゴールドジム

ベストファイター記念インタビュー

■「ジュエルスのベルトは私が取り返す」固い決意で実現した“至宝奪還作戦”

 MMAの国内女子軽量級で“伊澤星花一強”を象徴するかのような、圧巻の王座戴冠劇だった。

 対戦相手のパク・シユンは韓国BLACK COMBAT女子アトム級王者の肩書きも持ち、昨年9月に行われたDEEP JEWELSとBLACK COMBATの対抗戦では、DEEP JEWELSアトム級王者の大島沙緒里と互いのベルトを懸けて対戦。判定勝利でJEWELSの至宝の奪取に成功した。さらに今年1月にはBLACK COMBATのベルトを懸け19歳の“柔術女子”須田萌里と対戦し、判定勝利で防衛に成功している。

シユン(左)の持つ王座を取り戻すべく試合に臨んだ伊澤

 この一連の流れに即座に反応したのが伊澤だった。

 2020年10月にDEEP JEWELSでデビューして以来、与えられたチャンスにことごとく期待以上の結果で応え、現在のポジションまで駆け上がってきた。伊澤にとってDEEP JEWELSは「ここがなければ今の自分はない」という存在であり、つねづね「ジュエルス愛」を公言してもいる。

 シユンが大島からベルトを奪った際も「DEEP JEWELSのベルトは私が日本に取り返します」とSNSできっぱり宣言。その心意気を買われる形で、今回の“至宝奪還作戦”が実現した。

 デビューから無傷の12連勝(1KO・6一本)を誇る伊澤はRIZINスーパーアトム級(-49kg)、DEEP JEWELSストロー級(-52.2kg)の現王者でもある。今回のアトム級は47.6㎏リミットだけに減量やコンディション作りの面で苦労はなかったか。この質問に、伊澤は「全然問題なかったです」と即答した。

前日計量でも笑顔を見せていた

「今回の減量幅は約6kgと、今までで一番ありましたが、1ヵ月くらいかけて減らしましたし、水抜きも最終日にがっつりという感じではなかったので、計量前日まで普通に練習できていました。むしろ、今までで一番きちんと減量したので、コンディションも一番よかったかもしれません」

 古巣にベルトを取り戻すという高いモチベーションと充実したコンディション作りにより、心と体をしっかり整えた状態で伊澤は上昇気流に乗る韓国強豪に対峙した。

▶︎次ページは:「極め切れると判断するまで無理に力は入れない」冷静に“その時”を待った

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