【パンクラス】UFC帰りの堀江圭功が国内復帰戦に勝利、内村洋次郎との流血の打撃戦を制す
パンクラス
『PANCRASE 312』
2020年2月16日(日)東京・スタジオコースト
▼メインイベント フェザー級 5分3R
○堀江圭功(ALLIANCE/8位/2017年ネオブラッドトーナメント同級優勝&MVP)
判定3-0 ※29-28、30-27×2
●内村洋次郎(イングラム/10位)
予定されていた、サドゥロエフ・ソリホンvs雑賀”ヤン坊”達也のライト級タイトルマッチが、ソリホンのケガにより中止。堀江vs内村のフェザー級戦が急遽メインイベントとなった。
堀江は剛柔流空手と新極真空手をベースにした鋭い打撃でKOを量産し、8勝1敗の戦績でUFCと契約。しかしデビュー戦でWSOF(アメリカの準メジャー団体)無敗のダオドゥにハイキックでKO負け。UFCからはその一戦でリリースされてしまった。再びUFCを目指す堀江にとって国内復帰戦となる今回は実力の違いを見せつけたいところ。
対する内村は総合格闘家として活動しつつ、Krushやシュートボクシング、RISEなどでキックボクサーとしても活躍。圧倒的な打撃力を武器に、2007年には初代ZSTウェルター級王者になった。総合では17勝のうち12のKO勝ちを持つ強打者で、高谷裕之、日沖発、リオン武らトップファイターたちとも拳を交えてきている。共に破壊力のある打撃を得意とする選手だけに、KO必至の激闘が予想される。
1R、オーソドックスの堀江に、サウスポーの内村。堀江はインローから飛びこんで右ストレートを当てる。そして内村がミドルを蹴ったタイミングで胴に組みつきテイクダウン。トップから固めてパウンドを落とす堀江、さらに立って離れると内村の脚をさばいて強烈なパウンドを入れる。
2R、堀江は内村のパンチをステップバックしてかわすと逆に左ミドルを当てる。しかし内村もパンチで前に出ると左ハイ、これが顔面に当たるも堀江は効いた素振りを見せない。そして組みの展開になるとケージに押し込んだところから内村が右のヒジ、これが効いたか堀江の動きが止まる。しかし堀江は離れると逆に右ストレートを当てる。互いに打撃を効かせた中で、ラウンド終了。
3R、堀江は飛び込んで右ストレートから、今度はタックルに切り替えてテイクダウンを狙う。堀江は組んでプレッシャーをかけるが内村が組んだ状態からヒザ、これで堀江が目じりから出血しドクターチェックが入る。再開後、内村のミドルへ堀江がドンピシャのタックルを合わせてテイクダウン。内村はケージへと逃げて立つが、堀江は内村が逆転を狙いに打撃に来たところでまたもテイクダウン。試合は判定となり、3-0で堀江が勝利。オールラウンドファイターへの進化を見せた堀江が激闘を制し国内復帰戦を飾った。
試合後マイクを持った堀江は「前回、UFCで負けたけど全然心は折れてなくて、これからまた夢の舞台へ諦めず行こうと思っています。今日の試合結果を考えると難しいかもしれないけど、内村選手のような強い選手と戦えたのはいい経験だと思うので、またここからチャンピオンになれるように頑張って行きます」と語った。
▼次ページは村山暁洋vsベテラン近藤有己
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