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【UFC】佐藤天が秒殺のTKO勝利でUFC2勝目「KOを狙っていた」元暫定王者ポワリエはタフマッチ制す

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2020/06/28(日)UP

▼第10試合 メインイベント ライト級
〇ダスティン・ポワリエ(アメリカ)
判定3-0
●ダン・フッカー(ニュージーランド)

ポワリエ(右)が判定勝利で再起を果たした(写真は18年4月ジャスティン・ゲイジー戦)Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images

 ポワリエは元ライト級暫定王者で現在ランキング3位につける。昨年9月、ヌルマゴメドフとの王座統一戦で敗れて以来の復帰戦となり、同級5位のダン・フッカーと対決する。

 1R、サウスポーのポワリエに対し、フッカーはオーソドックスで身長・リーチにおいて上回る。フッカーは右インローを入れ、リーチ差を活かしてポワリエのパンチに空を切らせて展開する。ジャブでとらえていくフッカー。ポワリエは左ミドルをボディに入れて反撃。しかしフッカーが首相撲からのヒザ、左ボディとポワリエを攻める。ポワリエも接近戦ではヒジと鉄槌を返す。

 2R、リーチで劣るポワリエは接近戦を仕掛けるが、フッカーは右・左とショートフックの後で顔へのヒザ。だがポワリエは近距離からの右フックを巧打して反撃。そこから両者組んでの攻防で力を使い、まだ2Rだがどちらも消耗を感じさせる。前進を強めたポワリエは徐々に左ストレート、右フックとヒットを上げていく。しかしフッカーも顔へのヒザを突き上げ、右ストレート、左右フックの連打とポワリエを「く」の字にするまで追い込み2Rを終える。

ポワリエの強烈な拳がクリーンヒット(@ufcより)

 3R、両者打ち合いでのダメージと消耗を感じさせ慎重な様子での攻防。タックルでテイクダウンしたフッカーだがポワリエはフロントチョーク。苦しげなフッカーだが、頭を引き抜き脱出。ポワリエは金網際まで移動して立ち上がる。そしてヒジ、ショートフックとフッカーにヒットする。

 4R、ポワリエは間合いを詰めジャブ・右ストレートと当てていく。フッカーはミドルをキャッチしポワリエを倒すが、ポワリエはすぐに体勢を戻し、逆にフッカーをタックルでテイクダウンして金網際で押さえる。立ち上がらんとするフッカーにパンチを連打し、ポワリエは横向きのフッカーにまたがっていき左腕に腕十字。これがズラされるとオモプラッタに変化する。なお腕が抜かれると、ポワリエはすぐに追って再びフロントチョーク。だがここもフッカーが頭を抜き、ポワリエのボディにパンチを送って4Rを終える。

 5R、ポワリエは右ジャブと左ストレートを放ちながら前に出る。フッカーもストレートを返しタックルで出るがポワリエに切られる。2度目のタックルでポワリエに尻もちを着かせたフッカーだが、ポワリエは腰を引き短い時間で立ち上がる。フッカーはなおもタックル。しかしポワリエはフロントチョークのカウンター、腰を後ろに引くディフェンスでテイクダウンさせない。ラウンド最後もフッカーのタックルを切って尻もちを着かせ、金網に押し込んでパンチを浴びせる。終了のホーンが鳴ると勝利を実感したか胸を叩いてポワリエは自身を誇示する。

 判定は48-47、48-47、48-46の3-0でポワリエ。再起戦で勝利しトップ戦線に踏みとどまった。


▼ストロー級
〇ケイ・ハンセン(アメリカ)
一本 3R ※腕十字
●ジン・ユ・フレイ(アメリカ)

ハンセンの腕十字が極まる(@ufcより)

 フレイは世界最大の女子MMA団体『INVICTA FC』の前アトム級王者。これまで浜崎朱加とは2度対戦しており浜崎が2勝、現RIZIN女子スーパーアトム級王者ハム・ソヒとも17年12月に対戦している(ハムの1R TKO勝ち)。18年7月にINVICTAアトム級王者となり、今回がUFC初参戦。

 対するハンセンもINVICTA出身で、今回がUFCデビュー戦。INVICTAでは17年、17歳でデビューした新鋭で、柔術とボクシングをバックボーンとするオールラウンダーだ。

 1R、ハンセンが上体に組みつくが、サウスポーのフレイは左を連打して体を離す。フレイは距離を取って展開し、ハンセンが出てくると左ストレートをカウンターで合わせる。大きく振るうハンセンのパンチがよく見えている印象のフレイ。左インローも打ち込んでいく。

 2R、フレイは左右のローで距離を保ち、依然パンチに空を切らせる。しかしハンセンはタックルで組みつきテイクダウン。グラウンドになると、ハーフガードのフレイに対しハンセンはトップポジションをキープする。ハンセンはボディにパンチを入れ、優位な印象でこのラウンドを終える。

 3R、フレイのカウンター左ストレートがとらえるが、ハンセンはひるまずタックルに出る。これが切られるとハンセンは上体に上がって小手投げを仕掛け、これが崩れてもそこから流れでフレイの右腕に腕十字。フレイのクラッチを切って極め切り、UFCデビュー同士の一戦を制した。

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