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【UFC】「これぞ激闘ってやつだな」ホロウェイに勝ち暫定王者となったポワリエ、試合を振り返る

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2019/04/16(火)UP

ポワリエのパンチがフェザー級王者ホロウェイの顔を何度も捉える

 4月13日(土 / ※日本時間14日)に米・アトランタにて開催された『UFC 236』の試合後のコメントが主催者より届いた。

念願のUFCのベルトを巻いたポワリエ

 メインイベントはUFCライト級暫定王座決定戦。ダスティン・ポワリエ(30=アメリカン・トップチーム)がフェザー級王者・マックス・ホロウェイ(27=グレイシー・テクニクス/ハワイ・エリートMMA)に圧勝した。判定0-3(46-49、46-49、46-49)と差をつけ、ポワリエが暫定王者に就いた。

 ポワリエはこれまでUFCのタイトルこそないものの昨年7月、ライト級3位のエディ・アルバレスにTKO勝利している強豪だ。

 ポワリエはホロウェイとの一戦を「タフな試合だった。最初のラウンドで勝てていたかもしれない。でも、彼が攻めてきて、で、また俺が攻める。俺も血が流れたし、彼も血を流していた。ハイレベルな戦いだったし、これぞ激闘ってやつだな」と試合を振り返る。

 試合は始終打撃戦だった。

お互い殴り合う打撃戦となった

 1R、ポワリエはホロウェイを左ストレートでぐらつかせ、パンチをまとめチャンスを掴む。後退するホロウェイに距離を詰めて行くが、ホロウェイは持ち直し、左フックでポワリエのバランスを崩させると、数発連打を見舞う。すると今度はポワリエが反撃。距離を取り持ち直したところで右ストレートでホロウェイをぐらつかせ金網に詰め連打。左右フックが数発ヒットしホロウェイが沈みかける。

 2Rは打ち疲れかポワリエは徐々にホロウェイの攻撃をもらい始めるが、ラスト1分でポワリエの右ストレートで崩れるホロウェイ。倒れる前に背中が金網に跳ね返り立ち続けることができたが、ホロウェイの立ち続ける驚異的なタフさも目立った。

 3Rにはホロウェイの右まぶたから出血もポワリエにボディを効かせ、終盤に膝蹴りの連打で金網に詰める場面もあったがポワリエはタックル。ホロウェイはフロントチョークを狙うが極められず。
 4R、ポワリエは顔面への膝蹴りを見舞いホロウェイは眉間を切り出血が更に激しくなる。出血が激しくなるホロウェイ、5Rもポワリエがパンチで優勢に進め判定で勝利した。

健闘を称え合う二人

 優勢に試合を進めたが多くのパンチを被弾したポワリエ。「やられたし、痛いよ。逃げ出したいと思うようなときもあるけど、未知の中でも落ち着けることを学ぶ。オクタゴンは未知の恐怖がある。負ける可能性だってあった。ノックアウトされるか、チョークで落とされるか、なんであろうとね。だからこそ、みんなが試合を見に来るんだ。予想不可能な生き残りをかけた戦いさ」とコメントした。


アデサニヤが、ガステラムから複数のダウンを奪い圧勝

 総合格闘技16戦無敗のアデサニアが、ガステラムから複数回ダウンを奪い圧勝、最終ラウンドではKO寸前にまで追い込んだ。アデサニアは最後の数秒でKOになればいい終わり方だと思ったというが、「ガステラムも絶対に諦めない男だった」と相手を讃えた。

▼セミメインイベント
【UFCミドル級暫定王座決定戦】
●ケルヴィン・ガステラム(27=アメリカ)
判定0-3(※3者とも46-48)
○イズラエル・アデサニヤ(29=ナイジェリア)

 ミドル級正規王者ロバート・ウィテカーの長期欠場により、欠場ミドル級ランキング4位のケルヴィン・ガステラム(アメリカ)と、現在総合格闘技16戦全勝を誇る同級5位のイズラエル・アデサニヤ(ナイジェリア)によるUFCミドル級暫定王座決定戦が行われた。

ガステラムの強打、アデサニヤが大きく崩れた場面もあった

 ガステラムは強打を武器に、17年には元ミドル級王者のマイケル・ビスピンを1RKO。現在3連勝で念願のタイトルマッチに漕ぎつけた。

 対するアデサニヤはトップキックボクサーとして中国のGLORY of HEROESやオランダのGLORYなどのビッグプロモーションで活躍。更に総合格闘技(MMA)11勝11KO無敗の戦績を引っ提げて昨年2月にUFC初参戦。今年2月にはレジェンドのアンデウソン・シウバに勝利した。UFCでは全勝ながら6戦目でタイトル挑戦への大抜擢だ。



 試合は1R、身長193cmのアデサニヤは構えを左右に切り替えながら距離を取り長く伸びる前蹴りを出す。身長175cmのガステラムは距離を縮めるべく圧力をかけ前に出る。飛び込んでの連打はアデサニヤがことごとく見切ったが、ラウンド中盤にガステラムの右フックがヒット。崩れるアデサニヤだったが、金網がバックにあり尻餅をつかず直ぐに立ち上がる。

リーチのあるアデサニヤは回転エルボーを見舞う

 2Rには打ち合いの中でアデサニヤの打ち下ろしの右ストレートでガステラムがダウンしエルボーのパウンドを落とすがガステラムはすぐに立ち上がる。優勢に試合を進めるアデサニヤだったが、4ラウンドではガステラムの反撃のハイキックがアデサニヤにヒット、続けて追撃のパンチを受けたがアデサニヤは持ちこたえる。

 しかし最終5ラウンド、タックルに来たガステラムにフロントチョーク、それを逃れたガステラムにグラウンドに持ち込み三角絞めを仕掛けるなどアデサニヤは寝技でも巧さを見せる。立ち上がると、残り1分でアデサニヤのパンチの猛攻に3度ダウンを喫するガステラム。しかしパウンドにも耐えぬき試合終了。判定3-0でアデサニヤが勝利した。

ベルトを巻いたアデサニヤ

 勝ったアデサニヤは「ナイジェリアのライオンのつもりで戦った。(打撃では)ジャブを当ててきたケルヴィンがすごかったことは言える。これは予想外だったし、ジャブを当てさせてしまったことに驚いた。こっちは思ったタイミングで相手に触れられたけどね。こういう試合をやらないとな。でも、いつも言っているように、運命ってなかなかのもんだ。」UFC初王者となり自身の運命に感謝した。

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