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【16年前の今日】ヒョードルと元UFCヘビー級王者ランデルマンがPRIDEで対決

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2020/06/20(土)UP

2004年6月20日、ヒョードル(左)と元UFC王者のランデルマン(右)が対決した

 今から16年前の2004年6月20日、『PRIDE GRANDPRIX 2004 2nd ROUND』がさいたまスーパーアリーナで開催された。

 同大会は同じくさいたまスーパーアリーナで4月25日に開催され開幕した『PRIDE GRANDPRIX 2004』の2回戦。その2回戦最終試合、大会メインイベントとして行われたのがエメリヤーエンコ・ヒョードルvs.ケビン・ランデルマンだった。

 当時ヒョードルは前年にアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを破りPRIDEヘビー級王者に君臨。グランプリ1回戦でもランデルマンの師であるマーク・コールマンを腕ひしぎ逆十字で降し、トーナメント大本命と目されていた。

 一方ランデルマンはUFC世界ヘビー級王者を経て2002年9月からPRIDEに参戦。3連勝を上げたがクイントン・”ランペイジ”・ジャクソン、桜庭和志と連敗を喫し、04年4月、グランプリ開幕戦でのミルコ・クロコップ戦を迎える。

 連敗中のランデルマンと優勝候補の一角であったミルコ。しかし飛び込みざまの左フックを当てたランデルマンはそこからのパウンドで失神KO勝利。ヒョードル有利の予想ながら“何かやるのでは”、そんな期待が持たれる中で両者の対戦が行われた。

 フットワークを踏みヒョードルの出方を見たランデルマンは、そこからミルコ戦を思わせる踏み込んでの左フック。ミルコ戦のようにダウン奪取とはならなかったが、そのまま組みつきテイクダウンに成功する。立ち上がらんとするヒョードルだが、そこでランデルマンはバックを取り、リフトアップすると高角度のスープレックス。

 危険な角度で落とされたヒョードルだが、驚いたことにダメージを見せず、グラウンドで反転して上を取るとランデルマンの左腕をチキンウィングアームロックで捻り上げ一本勝ち(1R1分33秒)。敗北にうなだれたランデルマンだが、ヒョードルを抱え上げて祝福しリングを後にした。

ランデルマンの遺影を持つボブ・サップ(16年2月=IGFにて追悼の10カウントゴング)

 2005年には真菌性感染症のため手術を受け闘病生活もあったランデルマンだが、その後もPRIDE、戦極、ストライクフォースと戦いを続け、2011年5月、ロシア「FEFoMP: Mayor’s Cup 2011」での試合を最後にリングを遠ざかった(バガ・アガエフに腕十字で一本負け)。

 2016年2月12日、ランデルマンは44歳で肺炎による心不全で死去。日本でも同年2月のIGFや、4月のRIZIN.1において追悼セレモニーが行われた。

 今年5月にはUFCの「ホール・オブ・フェーム」「パイオニア」部門で殿堂入りが決定。この時もヒョードルをスープレックスで叩きつける映像が使用され、ランデルマンのキャリアにおけるハイライトとなっている。

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