2022/12/29（木）UP
（最終更新：2023/02/06 17:38）

濱田祐生（左）が勝利

DEEP☆KICK実行委員会
『DEEP☆KICK 64』
2022年12月25日（日）テクスピア大阪

▼第4試合 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R
●麻太郎（NJKF健心塾）
判定0-3　※28-30×2、29-30
○濱田祐生（山口道場）

パンチを放つ濱田祐生

　同カードは6月に挑戦者決定トーナメント準決勝で開催予定だったが麻太郎の怪我により中止、半年後の今回ようやく実現した。

　1Rから互いにロー、カーフを蹴り合うとミドルレンジで静かに見合う。麻太郎の鋭い左ハイが放たれると濱田は細かいパンチからローに繋ぐ。ラウンド終盤には濱田のハイ・ストレートが麻太郎を捉える。やや濱田優勢かと思われるラウンド。

蹴りを放つ麻太郎

　2R、ジャブ、ロー、カーフを着々とヒットさせる濱田に対し麻太郎は威力あるハイキックやパンチをふるう。互いに明らかなダメージは見られないもののヒット数は濱田が優勢の印象を持ち、2R終了時のオープンジャッジでは3者共に20-19で濱田を支持。

　3R、ここを取らないと危うい麻太郎は近い距離でパンチ・膝を放っていく。対する濱田もガードを固めつつもしっかり打ち返していく。しかし麻太郎はラウンド中盤にやや失速、焦りもあってかパンチが大降りになっていくと、対する濱田は冷静、ロー・パンチを振りながらじわじわと圧をかけていく。トップランカー同士、ラウンド終盤には近い距離の打ち合いを魅せ観客を最後まで沸かせる。判定は3者共に濱田を支持。濱田はタイトルマッチ参戦を直訴。再びベルトを懸けた戦いへの意欲を示した。

大石健作が勝利

▼第3試合 DEEP☆KICK-63kg契約 3分3R
○大石健作（TEPPEN GYM）
判定3-0　※30-29×2、30-28
●奥山雅仁（OISHI GYM）

パンチを放つ大石健作

　共にDEEP☆KICK-63kgトップランカー、両者の重い雰囲気に試合前から静かな緊張感が漂う。1R、サウスポーの大石とオーソドックスの奥山は互いにロー、ハイを放ちながら距離を取り合う。徐々にパンチが増えていくと互いにヒットも増えていき1Rは互角の印象。

　2R、徐々に激しさが増していく両者だが、1Rから大石が1度、奥山が2度ローブローを被弾し度々タイムがストップ。それでも勢いは衰えず、2R終了時点でのオープンジャッジは2名が20-20、1名が20-19で大石を支持するもほぼイーブンの内容。

　3R、ゴングから絶え間なくパンチ、蹴りで打ち合う両者。中でも近い距離での膝を狙っていく奥山と、左ミドルに鋭いパンチと打ち分ける大石となるとそれはラウンド終了まで続き、最後まで一進一退の優れた攻防を互いに魅せた。判定は3者共に3Rの大石優勢を支持した。

石田迅が勝利

▼第2試合 DEEP☆KICK-65kg契約 3分3R
●竹市一樹 (MA二刃会)
TKO　1R1分46秒　※レフェリーストップ
〇石田迅（LEGENDGYM）

石田迅がダウンを奪う

　1R、サウスポーの武市に対してじりじり前に圧をかける石田、ゆっくりとした流れの中で武市の左ストレートがヒットすると、石田がすぐさま強烈な右アッパーからの左フックでファーストダウンを奪う。続けざまに距離を詰めストレートからパンチをまとめていき2度目のダウンを奪いレフェリーが試合続行不可能を判断し試合終了。

　前回DEEP☆KICK出場時は1R53秒で無念のTKO負けを喫した石田が、今回は1R1分46秒でのTKO勝利を奪取し、DEEP☆KICKランカーの武市を倒したことでランキング入りも内定させた。

駿希（右）が勝利

▼第1試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
〇駿希（BKジム）
TKO　2R36秒　※レフェリーストップ
●虎太朗（キックボクシングジム3K）

駿希がダウンを奪う

　互いにプロデビュー戦の1戦。1R、開始からゆったりと構えながらローを放つ虎太朗に対し駿希は早いパンチを武器に攻勢に出る。駿希のストレートが数度ヒットすると虎太朗もペースアップ、ストレートや膝などをヒットさせる。デビュー戦同士と思えないハイスピードな試合が続いていく中、互いにローブローを被弾しタイムストップ。

　2R、カーフやパンチをふる虎太朗に対し駿希は1R以上に思い切りの良いパンチを振りぬいていく。虎太朗の前蹴りを捌いたあと駿希が強烈な右フックでテンプルを撃ち抜きダウン奪取。虎太朗は立とうとするもダメージは深刻で、レフェリーが試合を止め2R36秒、駿希が強烈なデビュー戦TKO勝利を飾った。