【DEEP KICK】健真が判定勝利、-60kg挑戦者決定Tは上野コウキとライヤマンが不戦勝で決勝進出
DEEP☆KICK実行委員会
『DEEP☆KICK ZERO 05』(2ページ目)
2023年1月29日(日)大阪・176BOX
▼第7試合 DEEP☆KICK-63kg契約 3分3R
△久保田有哉(TARGET)
判定0-0 ※三者とも29-29
△翔(フリー)
昨年DEEP☆KICKで1勝1敗だったTARGETの久保田有哉が再び大阪へ。セミファイナルで翔(かける)と激突した。極真空手出身の翔は仕事の関係で全国を転々としながら現役を続ける“さすらいのキックボクサー”だ。
下馬評では「久保田が有利」という声が大きかったが、それを覆すかのように翔は1R終了間際相手をロープに詰めるや左ストレートをクリーンヒットさせ、一瞬ながら相手の腰を落とさせる。
2Rになると久保田はセコンドからの「焦るな。蹴っていけ」という支持通りに右ミドルを軸に攻撃のピッチを上げていく。それに対して翔は左ストレートで反撃を試みる。第2Rが終わった時点でのオープンスコアは三者とも20-19で翔。もうあとがない久保田は3Rになるとさらにピッチを上げていく。
右のローとヒザが効果的だ。最後は両者とも果敢に打ち合ったが、手数で久保田が押し切ったラウンドだったか。ジャッジのスコアは三者とも29-29の痛み分けに終わったが、とめどなく続いた打ち合いに観客は何度もどよめいた。
▼第6試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R
○井上大和(NJKF TOKEN KICKBOXING GYM)
判定3-0 ※30-29×2、30-28
●中田史斗(究道会館)
究道会館の中田史斗はピンクのタイガーマスクをかぶって登場した。一方、NJKFのTOKEN KICKBOXINGGYMに所属する井上大和はリングインするや、トントンと軽くジャンプしながらリズムをとるなど落ち着いていた。
勝負が動いたのは2R。井上が右のショートを決めると、中田はやや効いた素振りを見せる。井上が連打で追い打ちをかけると、中田はクリンチして投げるしかなかった。2Rまでのオープンスコアは20-19で井上。
3Rになると、中田はガードを上げながら反撃を試みるが、井上は相手の突進を右アッパーを織りまぜた連打で迎え撃つ形で応戦して試合終了のゴングを聞いた。ジャッジは3-0で井上。
▼第5試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
○HOTARU(Continue)
判定3-0 ※30-28×2、30-27
●ボーちゃん(MFC MUAY THAI FIGHTER CLUB)
今大会では唯一の女子キックは唯一の国際戦でもあった。青コーナーから登場のボーちゃんは現在名古屋在住で、タイ国ランパーン出身のタイ人選手。対するHOTARUはアマチュアからプロに転向したニューカマーだ。
1R、HOTARUは右に回りながら、ボーちゃんを攻略する。打ち合いになっても怯まず、右ハイをヒットさせる場面も。手数をとるなら、明らかにHOTARUのラウンドだった。
続く2R、HOTARUの勢いは止まり、右クロスを繰り返して、ボーちゃんを追い詰める。3Rになっても、HOTARUの手数が落ちることはなく、3-0の判定勝ちを収めた。
気持ちでボーちゃんを押し切ったHOTARUにDEEP☆KICK実行委員会は大舞台でのハードルを約束した。
▼第4試合 DEEP☆KICK-56.5kg契約 3分3R
○嘉武士(NJKF健心塾)
判定2-0 ※30-29×2、29-29
●横田速人(猛志會)
序盤からシーソーゲームになった。嘉武士が右ストレートを武器にローやヒザ蹴りも繰り出していけば、この日がプロデビューという横田はワンツーからの前蹴りで応戦する。
2Rになると、的確なアドバイスを送るセコンドの支持通りに嘉武士はプッシュしてからの右ローで横田の体力を削りにかかる。続く3R、劣勢を強いられた横田が前に出てくると、嘉武士は容赦なくローの連打を浴びせる。それに対して横田が細かい連打を放つと、嘉武士が一瞬フラつく場面もあったが、試合の流れを変えるまでには至らなかった。結果、2名のジャッジが30-29で嘉武士の勝利を支持した。
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