2023/05/01（月）UP
（最終更新：2023/05/05 21:57）

新田（左）をパンチで追い込んだマルちゃん（右）だがドローに終わった

JAPAN KICKBOXING INNOVATION
『RESISTANCE-11』
2023年4月30日（日）東京・新宿FACE

▼メインイベント（第10試合）　INNOVATIONスーパーフェザー級タイトルマッチ　3分5R
△新田宗一朗（クロスポイント吉祥寺/王者）
ドロー　判定0-1　※49-50、48-48、49-49
△紀州のマルちゃん（武勇会/同級2位/挑戦者）
※新田がドロー防衛。

　2022年4月に王者・櫻井健を下して王者に輝いた新田は、今回が初防衛戦。王座戴冠後はRIZINなど他団体へ進出している。長い手足から繰り出すバランスの良いパンチと蹴り、さらにはヒジ打ちを武器とする。

　対する激闘派のマルちゃんは、昨年に行われたINNOVATIONスーパーフェザー級時期挑戦者決定トーナメントを勝ち抜き、今回のチャンスを得た。

　1R、マルちゃんがサウスポーで右ジャブで距離を測る。新田が右ローで快音を響かせ、ミドルを数発放ち、手数を出す。

　2R、新田は右ローを多用し、ヒザ蹴りやハイキックへつなぐ。マルちゃんもハイキックで奇襲を仕掛ける。近距離でパンチが交錯する緊張感のある展開。

　3Rになるとマルちゃんが圧力をかけて、左のヒジ打ち、左右フックを放つ。マルちゃんのビッグヒットもないが、新田も蹴りの手数が減った印象だ。ここまでのオープンスコアは30-30、29-29、30-29（新田）。

　4R、前に出るマルちゃんに、新田は右ロー、ミドルで対抗。終盤に強打を見舞うマルちゃんはパンチの手数を増やす。新田もヒジで応戦するなど際どい勝負に。

　5R、前に出続けるマルちゃんは豪快にフックをヒット。新田も疲れが見えるが、辛抱強く右ローを返し、近距離ではヒジ打ち。遠い距離から飛び込むマルちゃんは左ストレートを見舞い、ヒジ打ちも見せる。最後は組んでの展開も増え、終了のゴング。

　ジャッジは1者がマルちゃんを支持も、2者がドローに。新田がドロー防衛を果たした。

ランボー（左）をローで追い込んだ涼矢（右）

▼セミファイナル（第9試合）　INNOVATIONウェルター級ランキング戦　3分3R
●ランボー・マスターズピット（タイ/マスターズピット/同級1位）
判定1-2　※28-29、28-29、30-29
○涼矢（エボリューションムエタイジム/同級10位）

　ランボーは186戦のキャリアを誇る44歳の大ベテランムエタイファイター。今年2月にINNOVATIONウェルター級王座決定トーナメントの決勝戦で梅田勇一に敗北。引退を決意していたが、再びリングに帰ってくることを選んだ。

　対する涼矢は同級10位のランカーであり、少年時代にはフルコンタクト空手で現RISEライト級王者・中村寛と2度対戦した経歴を持つ。今年2月にはオープンフィンガーマッチで激烈なKO勝ちを収めている。

　1R、ランボーがサウスポーに構えて左ミドルを何度も蹴る。涼矢は前に出て右ロー、ミドルを放つ。首相撲ではランボーが優位に立ち、数回涼矢をこかせる。

　2R、ランボーが左ミドルを蹴り込み、蹴り足を掴んで涼矢をこかす。ローを強打する涼矢は飛び込んでの右ストレートをヒット。

　3R、涼矢の左右ローが効果を発揮する。ローのダメージでランボーを下がらせると、右のオーバーハンドをクリーンヒット。

　何とか耐えるランボーは首相撲でのヒザ蹴り、左ミドルを返す。しかし、涼矢が左右のフックやストレート、ローと攻撃を散らして試合終了となった。

　ジャッジは割れたが、2者が終盤に追い上げた涼矢を支持。涼矢が判定勝ちを収めた。

　マイクを持った涼矢は「今回ランキング1位に勝って、チャンピオンと戦いたくて、どうか受けてください」と現王者・梅田勇一（BLITZ）との対戦をアピールした。

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