2024/07/07（日）UP
（最終更新：2024/07/08 01:15）

チェ・ミンス（左）に後ろ蹴りを見舞う涼矢（右）

JAPAN KICKBOXING INNOVATION
『RESISTANCE-16』
2024年7月7日（日）東京・品川インターシティホール

▼メインイベント（第8試合）　日韓国際戦　70.0kg契約　3分3R　※ヒジなし
〇涼矢（エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級1位）
判定3－0　※29－28、29－28、30－29
●チェ・ミンス（韓国/JYMULTIGYM）

　涼矢は、沖縄県の名護生まれ、名護育ちという生粋のヤンバルンチュ（沖縄北部人）。小2から始めたフルコンタクト空手では、無数の沖縄タイトルを獲得し、日本選手権も2度準優勝、その決勝戦を“人獣”中村寛と争ったこともある。プロデビュー後は強打を武器にINNOVATIONで連勝し、現在ウェルター級1位まで上り詰めた。対するミンスは18戦12勝（6KO）6敗の戦績を持つHERO-70kg王者。

　1Rから接近戦を仕掛けてパンチを振るうミンスに、涼矢は右ローをこつこつ当てていく。

　2R、一気に連打を仕掛けてコーナーに追い込む涼矢だが、タフなミンスはパンチで応戦。涼矢はパンチに打ち終わりに必ず右ローを当て、バックスピンキックも見せるのに対し、ミンスはパンチを返し一歩も下がらない。ここまでの判定はジャッジ二者がドロー、一者は涼矢を支持した。

涼矢（右）を祝福する前NNOVATIONウェルター級王者・梅田勇一（左）

　3R、変わらずパンチ主体のミンスに、涼矢は右ロー集中打。最後まで攻める涼矢だが、頑丈なミンスを倒し切ることはできず判定勝ちした。

　ここで、梅田勇一が返上し現在空位のINNOVATIONウェルター級王座決定戦として、涼矢と元INNVATIONウェルター級1位・櫻井博の試合を9月1日に沖縄で開催される『レキオバトル名護』で行うことがアナウンスされると、涼矢は「地元の沖縄で自分が梅田さんの次にチャンピオンになれるように頑張りますので応援よろしくお願いします」とアピールした。

引退セレモニーを行った梅田勇一

▼梅田勇一（BLITZ）引退セレモニー

　INNOVATIONウェルター級王者・梅田は29歳でキックボクシングと出会い、37歳でプロデビュー。遅咲きのデビューながら8連勝を飾る。2023年2月、42歳でINNOVATIONウェルター級王者を獲得し、同年7月にはWBCムエタイ日本ウェルター級王座決定戦に挑み、青木洋輔に惜しくも敗れた。最後の試合となった今年6月30日の『SukWanchai MuayThai Super Fight vol.10』でコムキョウ・シットポージョーウォーと対戦しヒジ打ちによるカットでTKO負けとなった。戦績は13戦9勝（4KO）4敗。

　リングに上がった梅田はINNVATIONウェルター級のベルトを返上し、「37歳でプロデビューして6年間、おじさんファイターで体力的にキツイ面もありながら、BLITZの小杉忠弘会長は年齢のことを考えてくれた指導方法で練習に取り組むことができました。当然、腰痛など年齢によるものがある中で、凄く悩みながらも指導してくれました。技術面だけでなく、人間性の面でもご指導をいただいてとても感謝しています。ありがとうございました。

　今はBLITZ所属で選手を引退しますが、これを機に僕は小杉会長から会長の座をいただきまして、ジムの名前を変えて会長として後進の育成に取り組んでまいります。よろしくお願いします。このように引退式まで開いていただき、ここまで頑張ってきたことを誇しく思います。最高の格闘技人生でした。本当にありがとうございました」とあいさつし、10カウントゴングを聞いた。

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