2024/12/23（月）UP
（最終更新：2024/12/23 08:10）

パウンド連打で逆転勝利した伊藤

GRACHAN実行委員会
『GRACHAN Presents: HELIOS』
2024年12月22日（日）東京・有明TFTホール500

▼メインイベント（第10試合）　GRACHANバンタム級タイトルマッチ　5分3R
●TSUNE（リバーサルジム新宿Me,We/王者）
TKO　3R 4分27秒　※レフェリーストップ
〇伊藤空也（BRAVE /同級1位/Eternal MMAバンタム級王者/挑戦者）
※伊藤が新王者に、TSUNEは初防衛に失敗

　GRACHANの歴史と闘志を象徴する年に一度のスペシャルイベント『HELIOS』のメインイベント。TSUNEはMMAキャリア13年の39歳のベテラン。22年12月にパンクラスバンタム級暫定王座決定戦で敗れるも、2月のGRACHANバンタム級タイトルマッチで王者・手塚基伸を破り新王者に輝いた。

　対する伊藤は禅道会仕込みの打撃とバランスの良いグラップリングを武器に2021年9月に獅庵に勝利しGRACHAN新王者に輝くも、同年12月の初防衛戦で手塚基伸の1R52秒で腕十字で一本負け。その後は連勝を重ね、前戦となった今年6月にはオーストラリアのEternalMMAでのタイトルマッチ勝利し、王者に輝いた。現在7連勝中。

　1R、お互いに蹴りを交錯させる中、TSUNEが組み付いてテイクダウン。ガッチリ抑え込むTSUNEに、伊藤は下からフロントチョークを仕掛けて一本狙いも、TSUNEは首を抜いて脱出。このラウンドはジャッジ一者が伊藤、二者がTSUNEを支持した。

　2R、伊藤は右インローを当てていくも、TSUNEがテイクダウン。伊藤の足関節を潰したTSUNEは肩固めを狙う。グランドでは劣勢の伊藤が再びギロチンチョーク狙いも、TSUNEは極めさせない。このラウンドはジャッジ三者ともTSUNEを支持。

　3R、TSUNEのタックルを潰した伊藤だが、TSUNEの執拗な組み付きを防御するのに手を焼く展開に。伊藤の片足を掴んで離さない常に、伊藤はパウンド連打を落とし続けると一方的な展開となり、即座にレフェリーがストップ。

　逆転勝利でベルトを巻いた伊藤は「取り返すことが出来ました。次は3月にオーストラリアでETERNALに防衛に行きます。BRAVEのチームに感謝します。弟分の神谷大智も世界のてっぺんを目指しているので二人で取りたいと思います。あと、GRACHANでやり残したこととして、手塚さんにリベンジしたいです。あのときの屈辱はGRACHANでしか晴らせないので来年防衛戦をよろしくお願いします」とは初防衛戦の相手に手塚を指名した。

ダリをスリーパーで追い込む林

▼セミファイナル（第9試合）　GRACHANライト級タイトルマッチ　5分3R
〇林RICE陽太（reversal gym osaka anne/王者）
判定2－1　※29－28、29－28、28－29
●ロクク・ダリ（TRI.H Studio/同級1位/挑戦者）
※林が初防衛に成功

　現在、Road to UFCを主戦場にするなど、新たな挑戦を見据えることで原口伸（BRAVE）はGRACHANライト級王座を返上することとなり、昨年12月に岸本篤史を判定で下して暫定王者に。そこから正規王者となった林が、挑戦者としてダリを迎えることになった。両者は昨年10月大会で対戦し引き分けている。