2025/07/07（月）UP
（最終更新：2025/07/07 16:47）

松田虎之介（右）をKOし、初戴冠したシンイチ（左）

JAPAN KICKBOXING INNOVATION
『RESISTANCE-20』
2025年7月6日（日）東京・品川インターシティホール

▼メインイベント（第8試合）　ルンピニージャパン認定フライ級（50.8kg）王座決定戦　3分5R
●松田虎之介（STRIFE/前INNOVATIONフライ級王者）
KO　3R1分20秒　※右ヒジ打ち
〇シンイチ・ウォーワンチャイ（＝渡邊愼一/ウォーワンチャイプロモーション）
※シンイチが新王者に

　今春、INNOVATIONは、ルンピニージャパンと提携し、ルンピニージャパン認定タイトルやランキング戦をINNOVATION認定興行内で行う権利を得、その第一弾として行われるルンピニージャパン認定フライ級王座決定戦に松田が出陣。松田は24年7月にINNOVATIONフライ級王者に輝き、今年4月には初防衛に成功した22歳。

　本来、INNOVATIONタイトルは、同団体加盟ジムの同団体プロライセンス保持者同士により争われるが、ルンピニージャパン認定王座は、この限りではなく、フリーに相当の実力が認められた選手が参入することができる。

　そこで今回、松田の相手として選ばれたシンイチは所属こそタイの名籍、ウォーワンチャイプロモーションだが、日々練習するジムは、福岡のエクシンディコンジムジャパンであり、ここには、日本軽量級の代表格、石井一成をはじめ和製ムエタイの強豪がひしめく西の名門として知られている。シンイチは6月15日のRWSジャパン興行で水流添正太に右ヒジで2RKO勝ちを収めており勢いに乗っている。なお、この一戦の前に松田はINNOVATIONフライ級王座を返上し、自ら不退転の覚悟で背水の陣を敷いたという。

　1R、シンイチが右インロー、右ミドルをテンポよく当てていき、松田もローを返すがシンイチがペースを掴む展開。

　2R、シンイチは右ミドル、右ロー、右ストレートと多彩な攻めで圧倒。松田はパンチを返していくものの、シンイチはカウンターのテンカオも合わせる。

　3R、逆襲に出る松田が接近戦を仕掛けたところで、シンイチが右ヒジをクリーンヒット！　この一発で松田が倒れ、シンイチが豪快KOで初のベルト獲得となった。マイクを握ったシンイチは「今回3度目のタイトルマッチで2回ともダメだったので、3度目の正直で絶対に獲ろうと思って頑張ってきたので嬉しいです。会場に応援に来てくれた皆さん、たくさんの熱い応援ありがとうございました。これからもっと上に上がっていきたいと思いますのでよろしくお願いします」とあいさつした。

翔力（右）との激戦を制した蒔（左）

▼セミファイナル（第7試合）　INNOVATIONバンタム級（53.52kg）王座決定戦　3分5R延長1R
●翔力（拳伸ジム）
判定0－3　※46－49、47－49、46－49
〇蒔・センチャイジム（センチャイムエタイジム）
※蒔が新王者に

　今年3月のジャパンキックで松田悠哉（誠真ジム）を1R62秒の秒殺KOで勝利し、INNOVATIONバンタム級ラインキングを8位から3位に上げるなど急成長を見せる翔力（戦績：10戦6勝3敗1分）と、プロ2戦目でONEのリングに上がり、その後、KNOCK OUTなどでKO勝ちを連発する蒔（戦績：7戦5勝2敗）による王座決定戦。