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アフマダリエフが4度のダウン奪う豪快TKO、見えないアッパー炸裂で井上尚弥vsタパレス勝者の挑戦権獲得

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2023/12/18(月)UP

すごいボディのアフマダリエフ、合計4度のダウンを奪いTKO勝利!(getty)

 12月16日(日本時間17日)『WBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦』が行われ、前WBA&IBF世界スーパーバンタム級王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン/同級1位)が同級2位ケビン・ゴンサレス(メキシコ)に4度のダウンを奪う豪快TKO勝利。12月26日に行われる4団体王座統一戦、WBC&WBO同級王者・井上尚弥(大橋)とWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)の勝者との挑戦権を獲得した。

【フォト&動画】アフマダリエフの見えないアッパーが炸裂!豪快オーバーハンドTKOも!

 試合は無敗のゴンサレスが前半ラウンドこそ打ち合ったが、5Rから完全にアフマダリエフのペースに。顔面流血するゴンサレスを打ち込んで行く。

 6R前半、ゴンサレスがダッキングするように接近戦で下に沈んだ瞬間に合わせアフマダリエフが右アッパーでダウンを奪う。これはなかなか見えないだろう。さらなる猛攻で、中盤に左フックでダウンを追加。

6R、相手がダッキングのように沈み込んだ瞬間に合わせアッパーが炸裂!これは見えない(c)DAZN

 そして8R、ラスト30秒でゴンサレスが接近戦でボディを狙い身体を沈めた瞬間に合わせアフマダリエフの左アッパーがジャストミート!これでダウンを奪うと、立ち上がるゴンサレスを右フックでぐらつかせ、続いてオーバーハンドの左フックで豪快KO勝利。これで12勝(9KO)1敗となった。
 高いKO率のアフマダリエフ、リオ五輪銅メダリストの実力もある。井上と戦うならかなりいい試合になりそうだ。

 しかし、今回、挑戦権は獲得したが、WBC は11月15日のWBC総会で井上とタパレスの勝者とWBC世界同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)との指名試合を命じている。すでに交渉も始まっているようで、今月16日、米専門サイト「ボクシングシーン」によれば、ネリのプロモーターが「井上尚弥が勝てば来年5月にも戦うことになるだろう」と語っているのだ。アフマダリエフと井上が戦うとすればネリとの対戦の後になる可能性が高い。

 WBA&IBF王者だったアフマダリエフは井上尚弥と今年にも対戦すると見られていた。しかし今年4月タパレスにまさかの判定負けで王座陥落したのだ。怪我の状態も心配されていた。アフマダリエフは昨年6月に試合で左拳を骨折、回復が思わしくなく、タパレスとの10月、そして12月と対戦合意を延期してきた。そして1月にようやく合意も4月の試合でタパレスに手こずり判定1-2の僅差で敗れた。

 それから8ヶ月、しっかり拳の傷も癒えたはずだ。そして今回の豪快TKO!次戦が楽しみだ。 

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