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井上尚弥「体のデカさ関係ない!」階級アップの王者は体大きく、マッチョも

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2023/01/23(月)UP

井上尚弥(Naoki Fukuda)

 先月世界バンタム級を4団体制覇し、今月13日に返上、スーパーバンタム級に階級を上げWBO 同級1位ランキングされた井上尚弥(29=大橋)が23日、Twitterで「ボクシングはある一定の階級まで体のデカさは関係ない!」と発言した。
 これは次戦が噂されるWBC、WBO同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)の「俺の方が体が大きい」発言の返答か、それともWBA、IBF同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(28=ウズベキスタン)のムキムキマッチョぶりへの対抗意識も含まれているのか、この階級でも4団体が期待される井上だが、この発言は心強い。

【フォト】井上とフルトン、アフマダリエフとのマッスルボディ比較

 井上は23日、Twitterで「ボクシングはある一定の階級まで体のデカさは関係ない!この階級は自身へのチャレンジではあるがその可能性を信じたい!今までにない緊張感だ」とつづった。

フルトンの計量時のボディ(フルトンInstagramより)

 井上の次戦は5月を目標に日本でフルトンと対決に合意されたとESPNなど米国メディアが報じた。階級を上げると全てに言えるがその階級で通用するのかとの心配がなされる。フルトンも21年6月にYouTube『Last Stand Podcast』で井上と戦った場合について「彼は確かに素晴らしい、パンチ力もすごい。戦うとなればパンチをもらうかもしれない。しかし彼は体が小さいしリーチも短い。自分の方が強い。自分は対戦相手のことを分析するし、賢いファイターだ。自分の強さを信じている」と自身が勝つ根拠を語っていた。

 井上の身長は165cm、リーチ171cmに対しフルトンは身長169cm、リーチ179cmで確かにフルトンの方がアドバンテージはある。しかし、井上はそれよりも身長、リーチが上のジェイミー・マクドネル(身長175cm、リーチ181cm)に1ラウンドTKO勝ちしている。体格差は問題ないように思われる。

 フルトンの戦績は21勝8KO無敗でKO率は38%、対する井上は24勝21KO無敗でKO率は87%とKO率では井上だがフルトンはディフェンス力と、打たれ強さ、ポイントゲット力に優れる。

アフマダリエフのマッスルボディ(21年岩佐戦=DAZN)

 また、アフマダリエフも井上と対戦を望んでいると英国ボクシング興行大手のマッチルーム社のエディー・ハーン代表が19日に語った。アフマダリエフの身長は166cmでリーチは173cmと井上よりアフマダリエフの方がやや上だ。ただそのムキムキボディぶりには驚かされる。プロ戦績は11勝8KO無敗でKO率は72%と高い。リオ五輪銅メダルのポイントゲット力を持つ。アフマダリエフも井上にとって高い壁となりそうだ。

 フルトンに勝てば、WBCまたはWBOからの指名試合を挟む可能性もあるが、早ければ2戦で、2階級での4団体統一となる。

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