2020/03/20（金）UP
（最終更新：2020/03/20 12:22）

「手の内は見せない」と軽いミット打ちに終始したピケオーの公開練習(C)K-1

　3月22日（日）さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される“K-1年間最大のビッグマッチ”『K’FESTA.3』。本大会でK-1 WORLD GPウェルター級タイトルマッチに挑むジョーダン・ピケオー（29＝オランダ/Mike’s Gym）が、19日都内にて公開練習を行った。

　ピケオーは「試合前には手の内を明かさないと教えられてきた」と、公開練習は軽めのミット打ちに終始。にこやかな表情を見せるが、タイトルマッチに向けての準備には余念が無いようだ。

　今回の一戦は久保優太（32＝サラバニアファミリー）の持つベルトへの挑戦。常々久保への挑戦の意思を表に出し続けてきたピケオーは、ようやく実現するタイトルマッチに「オファーをもらった事は本当にうれしいし、タイトルを取るチャンスをものにできることに興奮している」と喜びの表情を見せた。

日本人無敗の記録をもつピケオー、昨年3月に野杁正明に打ち込んだ右ストレート

　久保は「（ピケオーは）自分のようなタイプは苦手」と、カウンターを得意とする選手との対戦経験の少なさを指摘していた。それに触れるとピケオーは「久保は確かにカウンターのテクニックを持っているが、オレもトレーニングでカウンターの上手い選手と散々やってきた。戦い方の戦術は持っている」と久保のカウンター対策は万全と主張。さらには「カウンターを当ててこようが、それ以上の攻撃を浴びせて倒すだけ」と、久保打倒のイメージは出来ているようだ。

　その久保が妻・サラさんとの離婚危機に陥っていたことを知ると、ピケオーは「個人的な問題なのでなんとも言いがたいけど、そのまま上手くやっていけばいい」と、久保のプライベートを心配する優しさを見せた。しかし「ただ彼を倒すのでベルトは失うことになる」と、例えプライベートでトラブルがあろうとリングの上では容赦しないという構えは崩さず「このチャンスは確実にものにしたい」とタイトル奪取への意欲を改めて口にした。