2020/03/21（土）UP
（最終更新：2020/03/22 00:48）

王者・久保（左）が3度目の防衛戦、満を持してピケオー（右）の挑戦を受ける

　3月22日（日）さいたまスーパーアリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN～K’FESTA.3～』の前日計量・記者会見が、21日都内にて行われた。

　第7試合K-1 WORLD GPウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1Rにて王座を争うK-1 WORLD GPウェルター級王者・久保優太（32＝K-1ジム五反田チームキングス）、挑戦者ジョーダン・ピケオー（29＝オランダ/Mike’s Gym）が計量に臨み、久保が67.5kg、ピケオーが67.2kgで共にリミットの67.5kgをパスした。

計量でリミットジャストの仕上がった肉体を披露する久保

　久保は2017年9月の初代ウェルター級王座決定トーナメントを制して戴冠。2018年3月にメルシック・バダザリアン、2019年3月に城戸康裕を下し、2度の王座防衛を果たした。その後プライベートでの投資失敗などトラブルを抱えていたが、今回約1年ぶりの試合で3度目の防衛戦に臨む。
　対するピケオーは2015年5月に初来日を果たすと、2016年4月に第4代Krushスーパー・ウェルター級王座を獲得。以来5度のタイトル防衛に成功し、対日本人無敗の記録を更新し続けている。かねてより久保との対戦を訴え続けていたが、今回満を持してタイトルマッチで久保との決戦を迎える。

見事な腹筋を見せて笑顔で計量パスしたピケオー

　会見に臨んだピケオーはマイクを握ると、陽気な笑顔を見せながら「もう去年から準備が出来ている。早く試合をしたくて仕方ない」と、待ちに待った試合の瞬間が訪れるのを待ちきれない様子を見せた。

　次いでマイクを握った久保は「この場を借りて謝りたい」と突然の謝罪宣言。自身のYouTube動画へのコメントで「金髪に戻して欲しい」という要望を多くもらったが、練習に集中しすぎて美容室に行けず、金髪にできないことに対する謝罪だった。さらに「昨日は眠れなくてYouTubeを見ていた」と続けると、その中に妻・サラさんが出演していたといい「今回の試合に負けたら離婚すると言われた」と、未だ離婚危機の最中にあることを明かした。

プライベートの話題に事欠かない久保だが、自らの勝利を確信している様子

　そのコメントを聞き続けたピケオーは、先ほどまでの笑顔から一転、怒りの表情を浮かべながら「髪の色はお前の勝手。奥さんと別れるのは問題だろうが、今は試合のことを話せ」と久保の会見姿勢を痛烈に批判した。長くタイトルマッチを待たされたこともあってか、ピケオーはイラついた様子を隠そうともしないが、久保は「凄い怒ってるけど、怒った方が負けだよ」と、余裕の態度でのらりくらりとかわし続けた。

　一見不真面目に見える久保の態度だったが、試合展開を問われると「ピケオー選手が『こんなはずでは』と思う展開になる。僕は僕で選手として負けられない理由があり、こんなところで負けたらストーリーがなくなる。たぶんあっさり勝っちゃうんじゃないかな」と、自らの勝利を確信していると語った。

＜計量結果＞
▼第7試合　K-1 WORLD GPウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R　67.5kg
久保優太（王者/日本/K-1ジム五反田チームキングス）　→67.5kg
vs
ジョーダン・ピケオー（挑戦者/オランダ/Mike’s Gym）　→67.2kg

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