【レベルス】ぱんちゃん璃奈の師匠がMISAKIの強さに警戒、対抗する鍵とは
■ぱんちゃんの”勝ち筋”とは
鈴木氏は「(ぱんちゃんは)4月の時点よりは確実に実力が上がっている」と、MISAKIを分析した冷静さそのままに言う。
詳細な作戦は言えないまでも「キーワードとしては、全体や相手をよく見ること。そして色んな局面での戦い方を多く練習しています。(MISAKI選手の得意な)近い距離で戦うとしても、(組んだりして)休むことはない」と、冷静さを軸にしてどんな距離でも戦う術を身につけたようだ。
ぱんちゃんは長いリーチを武器に、前蹴り、ミドルで相手を中に入れさせすぎない戦いを得意としてきた。前戦である祥子JSKとの再戦では、パンチで突き放してからローを効かせる戦術の広がりも見せた。また、打ち合う相手にも果敢に挑む積極性も併せ持っている。
”猪突猛進”MISAKIとの試合は「正面からぶつかってはなかなか大変だと思う。しかしぶつかる所はどうぶつかるか。色んな場面を想定しているが、多分打ち合う場面は多くなる。ぐちゃぐちゃになっても自分の攻撃を出せるように」と、MISAKIの圧力から逃げるつもりはない。
一番大事なのは「ぱんちゃんが楽しく戦えること。MISAKI選手の経験値と、インサイドワークで主導権を取る歴戦の戦い方に、今のぱんちゃんが”対応”するのは難しい。どう自分らしく戦うか、良さを出せるように」と、ぱんちゃんらしさを出せるかどうかが鍵だと言う。
愛知県在住のMISAKIだが、鈴木氏も同県出身だ。「地方のファイターは、試合をやりたくても選ばれにくい。興行があるたびに欠場選手の代替として対応できるように、準備している日々だった。試合のオファーも決して断ることはない。そういう中でやってきたから、MISAKI選手のような地方選手の気持ちもすごくわかる」と語る。
しかし今回のコロナ騒動で「今回、逆に東京であることがマイナスになった」とも言う。緊急自粛宣言下、地方よりも東京のジムのほうが厳しく活動を制限されてきたからだ。両者の練習量に、差が出ているとも考えられる。
しかし「ぱんちゃんに関しては、気持ちを切らさずよくやってきたと思う。(自粛期間中も)走ったり筋トレをしたり、最大限出来る範囲のことを練習してきた。SNSも投稿し続けて、選手としてのメンタル、気持ちを張り続けてこれたと思う。よく走りこんでいるし、サーキットなどでパワーもものすごく上がっている。良い練習は出来ている」と、総合的に心身ともに鍛えられた期間だったと言う。
コロナ期間中に確実に実力をつけたぱんちゃん、MISAKIとの実力の差を縮め、8月30日の王座戦に向かう。
♢選手データ
・ぱんちゃん璃奈 1994年3月17日 大阪府出身(26歳)STRUGGLE所属
身長:164cm 構え:右
戦績:7戦7勝(1KO)
・MISAKI 1996年02月02日 愛知県出身(24歳)TEAM FOREST所属
身長:156cm 構え:右
戦歴/21戦14勝(2KO)6敗1分
◆STRUGGLEのYouTubeチャンネルでは『ぱんちゃんとキックボクシング基本技術シリーズ』と題して、ぱんちゃんをモデルにした、ストレートやミドルキックといった基本的な攻撃技の練習動画をアップしている。
鈴木氏による動作つき解説の後に、ぱんちゃんがシャドウ、ミット練習を行う構成となっている。キック未経験者や、基本動作をもう一度見直したい経験者などにおすすめの全8シリーズだ。
◆【前蹴り】
◆【膝蹴り】
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