2021/01/05（火）UP
（最終更新：2021/01/08 19:06）

王者・sasori（左）が喜多村（右）と王座決定戦以来の再戦

　2月20日(土)東京・後楽園ホールにてNKB日本キックボクシング興行『必勝シリーズ』開幕戦が行われる。

　セミファイナルでは、ミネルヴァライトフライ級タイトルマッチとして王者・sasori（テツジム/PRIMA GOLD）に、同級1位・喜多村美紀（テツジム）が挑む。

　両者は19年9月に同王座を争い、sasoriが判定2−0で勝利している。その後、喜多村は昨年11月の挑戦者決定戦で勝利し、再び王座獲得のチャンスを掴んだ。

　王者・sasoriはバチバチに前へ出ては、笑顔で殴り合うファイトスタイルで人気を博す。リングネームは70年代のヒット映画『女囚さそり』シリーズから取られ、寡黙で謎めいたキャラクターだ。王座獲得後の昨年2月には、シュートボクシング日本女子ミニマム級王者・女神にダウンを奪って勝利し注目された。　

その豪腕でシュートボクシング王者からダウンを奪うsasori=昨年2月

　7月にはRISE QUEENライトフライ級王者・寺山日葵と対戦。延長判定で敗れるも、何度も寺山のアゴを強烈なパンチで跳ね上げ強いインパクトを残した。続く10月の女子トーナメント『RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020』1回戦では、平岡琴に完勝。準決勝戦では寺山と再戦し、判定1−2で惜敗した。

　対する喜多村は約7年のアマチュアキックでの下積み時代を経て2015年、29歳にしてプロデビュー。遅咲きながらも、これまでにKrushにも参戦するチャン・リーに勝利。小林愛三とは2度対戦し1敗1分。18年には寺山日葵とも戦い判定負けしたが、突貫勝負の乱打戦で寺山を苦しめた。

寺山日葵（右）に打ち合いを挑む喜多村

　19年7月にはMIOが返上したシュートボクシング日本女子ミニマム級王座を争う「SB日本女子ミニマム級王座決定トーナメント」に出場。1回戦で優勝候補のMISAKIと対戦し、パンチでMISAKIを追い込むシーンもあったものの2度のシュートポイントを奪われ判定負けを喫した。

　sasoriはブログで、大晦日や元旦も返上し練習三昧の様子を投稿している。今回の防衛戦についてはまだ触れられていないが、気合を入れて強打に磨きをかけているようだ。

　喜多村は、19年にsasoriに負けた後、SNSで「負けっぱなしで終わりたくない。KO負けなら潔く諦められたかもしれないけど、僅差だから次は勝機がある」と悲願のタイトル奪取への気持ちは強い。

　注目のsasoriが王座防衛し強さを見せつけるのか、苦労人・喜多村が念願のタイトルを獲得するか。

　また、第一試合ではNKB後楽園ホール興行では初となるアマチュア特別試合が組まれた。
　那須川天心の弟・龍心に2度勝利し、アマチュアキックでここ数年負ける事なく連勝を重ね続けている”西の神童”伊藤千飛（真門伊藤道場）と、SMASHERS-50kgトーナメント優勝者である藤井昴（治政館江戸川道場）が対戦する。

＜対戦決定カード＞
（メインイベントは後日発表）

▼セミファイナル 3分3R
ミネルヴァライトフライ級タイトルマッチ
sasori（テツジム/PRIMA GOLD/王者）
vs
喜多村美紀（テツジム/同級1位/挑戦者）

▼第9試合ライト級　3分3R
棚橋賢二郎（拳心館/NKB同級1位）
vs
藤野伸哉（RIKIX/WMC日本スーパーフェザー級2位）

▼第8試合ウェルター級　3分3R
笹谷淳（TEAM COMRADE/NKBウェルター級3位）
vs
ちさとkiss Me！（安曇野キックの会/スーパーライト級）

▼第7試合 57.00kg契約 3分3R
海老原竜二（神武館/NKBバンタム級4位）
vs
ベンツ飯田（Team Aimhigh）

▼第6試合 58.5kg契約　3分3R
半澤信也（トイカツ道場）
vs
中田ユウジ（STRUGGLE）

▼第5試合 53.52kg契約　3分3R
志門（テツジム）
vs
ナカムランチャイ・ケンタ（team AKATSUKI）

▼第4試合 59.0kg契約　3分3R
山本太一（ケーアクティブ）
vs
源樹（リバティジム）

▼第3試合 54.5kg契約　3分3R
幸太（八王子FSG）
vs
SHU（D-BLAZE）

▼第2試合ミドル級 3分3R
畑澤貴士（八王子FSG）
vs
渡部貴大（渡邉ジム）

▼第1試合アマチュア特別試合 50kg契約　2分3R
伊藤千飛（真門伊藤道場）
vs
藤井昴（治政館江戸川道場）

フォロー