【RISE】20歳の女子空手家・田渕涼香が大金星、小林愛三からダウン奪い勝利
RISEクリエーション
『RISE 144』
2020年12月18日(金)東京・後楽園ホール
▼第6試合 フライ級(-52kg) 3分3R
●小林愛三(NEXT LEVEL渋谷/WPMF女子世界フライ級王者)
判定0-2 ※28-30、28-29、28-28
〇田渕涼香(拳聖塾/第22回全日本少年少女空手道選手権大会 高校生女子軽量級優勝)
小林はパワフルな攻撃とアグレッシブファイトが持ち味で、わずか6戦目でムエタイオープン女子フライ級王座を獲得。その後参戦したKNOCK OUTでは伊藤紗弥、イリアーナ・ヴァレンティーノらに勝利し、昨年11月にはWPMF女子世界フライ級王座を獲得した。
当初は今大会のメインイベントとして[初代RISE QUEENフライ級(-52kg)王座決定戦]が予定されていたが、小林と対戦する予定だった陣内まどかが練習中に右膝半月板損傷で欠場。小林が暫定王座に就き、代役の3勝3KOの空手家・田渕とワンマッチで対戦することになった。
田渕は3歳からフルコンタクト空手を始め、世界総極真や全日本極真連合会など全国レベルのジュニア大会で優勝を重ねてきた空手家。キックボクシングは空手と並行して18年からプロの舞台に上がり、3勝3KO無敗。全て右ストレートで仕留めている。
空手着のズボンを着用の田渕。1R、すぐに小林が前に出ると互いにロー、田渕は前蹴りも飛ばす。そして小林がストレートを打とうとしたところに田渕が右のカウンター。小林のヒザが落ち、レフェリーはダウンを宣告。すぐ立って前へ出る小林に、田渕は落ち着いて蹴りを飛ばす。小林はプレッシャーをかけつつロー、そして左フックを飛ばす。
2R、前に出るのは小林。左右の連打を振るうが田渕はその隙間に右ストレートを差し込み小林の顔を跳ね上げる。飛び込むような右ミドルを見せる小林、ジャブを突いて長いストレートを飛ばす。田渕は鼻から出血。距離が詰まると小林はボディへヒザ、突き放す田渕を小林はさらに詰めていく。ラウンドが終わると小林は気合の声を発する。
3R、ローからワンツーで前に出る小林。距離を取ろうとする田渕にミドルで飛び込み左右の連打。田渕も右ストレートを当てると、空手ならではの胴回し回転蹴りや、ボディへの後ろ回し蹴りも見せる。攻め続けるのは小林だが、田渕はその打ち終わりに得意の右ストレートを当てる。逆転を目指して前へ出続ける小林だがここで試合終了。判定は1者がドローも2者は田渕を支持。判定2-0で、初参戦の田渕が暫定王座に就いたばかりの小林を下す金星を挙げた。
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