2021/02/08（月）UP
（最終更新：2021/02/08 10:54）

兄弟揃って勝利を収めた笠原兄弟がシーザー武志代表に勝利を報告

　2月7日（日）東京・後楽園ホールにて開催された『SHOOT BOXING 2021 act.1』。本大会のダブルメインイベントに出場し勝利を飾った笠原弘希、笠原友希（ともにシーザージム）が試合後会見に臨んだ。

■KO勝利の兄・弘希「メインに立たせてもらう以上はSBを引っ張る」

　兄・弘希は本大会の最終戦である第7試合ダブルメインイベント2に出場し、KNOCK OUT-RED 61.5kg王者スアレック・ルークカムイ（タイ/スタージス新宿）と対戦。”超攻撃型ムエタイ”と呼称されるアグレッシブなスアレックと真っ向から打ち合い、ボディブローでダウンを奪取。KO勝利を収めた。

大会最終戦をKOで締めくくった弘希は”SBの顔”を目指すと宣言

　弘希は試合を振り返ると「ハイキックでいいのが入った。僕の予想では耐えられちゃうかなと思っていたが、タイミングよく相手のパンチのカウンターになった。一瞬パンチが交差したときにガードが低いと思い、当たるなと思った」と、試合の流れを決めた左ハイキックに言及。フィニッシュブローとなったボディブローについては「試合動画ではガードが高くて顔面には当たらなそうだったので、ボディで攻めるつもりだった。ボディ打ちは作戦通り」と、戦前からの作戦がハマり勝利に結びついたことを明かした。

スアレックに強烈な左ミドルを打ち込む弘希

　前日の計量後記者会見では、スアレックから「あまり強くない。ボコボコにする」と挑発された弘希。メンタル面への影響が心配されたが「ボコボコにすると言われたけど、そう言われた方が火がつく。受けて立とうと思った」と、闘争心に火がつく好材料だったと明かした。

　試合後マイクでは「自分がSBを引っ張っていく」と宣言。改めて意気込みを問うと「2月はいいスタートを切れた。メインのリングに立たせてもらう以上は、SBを引っ張らないといけない。SBの顔になれるように、一試合一試合大切にこなしていきたい」と、改めてSBを引っ張る存在になる意思を見せた。

■王者第一戦クリアの弟・友希「シュートボクサーとして大舞台に立つ」

王者第一戦をクリアした友希、栗秋の強打も「試合中は落ち着いて見えた」と冷静に勝利

　弟・友希は第6試合ダブルメインイベント1に出場。スアレック同様”レベルスからの刺客”として送り込まれた栗秋祥梧（クロスポイント吉祥寺）と対戦し、互角の攻防の中得意の裏投げを決めシュートポイントを奪取。難敵・栗秋から判定勝利を勝ち取った。

　友希は「しっかり対策通りに試合が動いた。対策以上のことはこなかったので、作戦通りにいってよかった」と試合を振り返った。栗秋への対策は強打のフック重視。「どの試合を見てもフックを狙っている。どの対戦相手もフックを警戒しているのに当たっているので、警戒しても当たっちゃうフック。しっかり対策しなきゃと、普段の練習から意識していた」と強打封じに専念。「もっと速くて見えないかと思ったけど、試合中は落ち着いていて思っていたより見えた」と、狙い通りに致命打を許さない試合を展開した。

互角の攻防の中で得意の裏投げを決めた友希

　友希もまた戦前に栗秋からの挑発を受けた。栗秋のSNS上で「お子様チャンピオン」と揶揄されるも、前日会見では落ち着きのある対応を見せた友希。しかし内心は「イライラしているとアピールしてたつもりだった」と穏やかではなかった様子。しかしその怒りを原動力に変え「やってやろうという気持ちになりました」とプラスに転じられたという。

　王者第一戦を見事な勝利で飾った友希。今後は「今まで以上に強いチャンピオンが当てられると思う」と、厳しいチャンピオンロードへの覚悟を見せた。その上で「一つひとつ壁を乗り越えて、シュートボクサーとして大舞台に立てるようにがんばる」と意気込んだ友希。兄・弘希と共に戦う「笠原兄弟」の活躍に期待を持たせた。

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