2021/04/06（火）UP
（最終更新：2021/04/06 15:52）

武尊（右）とレオナ（左）は武尊がKOで王座防衛

　3月28日（日）東京・日本武道館で開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ～K’FESTA.4 Day.2～』では、メインイベントの［K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ］で王者・武尊（29=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）が挑戦者のレオナ・ペタス（28=THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS）に2R 1分10秒でKO勝利した。
　4月5日、この試合当日の舞台裏を写したドキュメンタリー動画「K−1BACKSTAGE PASS」がK-1公式YouTubeで公開された。

　動画では2人の武道館入場や、アップの様子から始まる。試合直前には武尊はチームメイトたちとハグをし、レオナは円陣を組んで出場。試合が終わった後には、武尊とレオナの控室でのシーンや、両者のシーンなどに密着している。

　レオナはバックステージの通路で「全然覚えてないや、まじでごめん」と涙顔で退場。試合時の記憶は一部戻っていないようだが、１Rダウン時までは覚えているようだ。さらに「悔しい、昔と変わってねえじゃねえか。一番になりたい」と敗戦直後の生々しい感情を吐露する。

２RKO勝利した武尊

　師匠のニコラス・ペタスも「めちゃいい試合だよ。でも自分の一番悪い所、熱くなりすぎた。最後の打ち合いで倒されたの本当に惜しいから。あれ無かったら勝ってますよ」と呼びかける。
　少し落ち着いた様子のレオナは、カメラに向かって「母ちゃんのためにベルト獲りたかったけど、壁はデカかったですね。負けたままじゃ終われないんで、這い上がる所を見てほしいですね。なのでもう一回応援お願いします」とファンに呼びかけた。

　一方の勝者・武尊は、控え室前でKRESTの渡辺代表とハグ。武尊は「絶対に勝たなきゃいけない試合だった。渡辺さんがやってきてくれたことは間違いじゃなかったと証明したかったんで」と息を弾ませながら語る。
　控室に戻ると、KREST勢に祝福される武尊。中でも、先週のK’FESTA.4 Day.1で1RKO勝利し、”アニキ”とも慕う山崎秀晃に向かって武尊は「（自分が）ケガで無理だなと思ってたんです。自分が100％で出来なくなったらもうピークじゃないと思ってたんですけど、ヒデさん（山崎）のおかげで、ケガとかじゃなくメンタルだなと。ピークってメンタルだなと思いました」と年上王者の山崎の後姿を見て励んだと語りかけた。

レオナの”石の拳”が武尊を襲う

　そして武尊とレオナが、バックステージの踊り場で再会する。武尊が「1回目のダウンで終わったかと思ったら全然立つから」と驚きを伝えると、レオナはそれ以降試合を覚えていないと伝える。武尊は「じゃあ（試合も）無かったことにする？」と両者笑顔でほころぶ。

　武尊はレオナに「レオナ君じゃなかったら、こんなにモチベーション上がってないから。レオナ君は本当に強いの分かってるし、一勝一敗だし、これは絶対超えないといけない壁と思っていたし。おかげで強くなれました。これからも頑張って、ありがとう」と握手する。

　レオナが「強いっすよ」とおどけた様子で武尊に触れると、武尊は「俺もめっちゃ頭痛いから。はじめて二重になった、目（視界）が。行きたいんだけど、ここらへん（左目の周り）がすごいの。酔うかと思った、はじめて」と”石の拳”とも呼ばれるレオナの強打を称えた。

リングサイドでは那須川天心が見守っていた

　最後に武尊はカメラに向かって「格闘技界のためにも、K-1のためにも僕が生き残らないとダメなんで。今まで正直苦しい思いをしてきたので、何より皆が見たいと思ってる試合だと思うし、もっとたくさんの人に格闘技のパワーを受け取ってもらうためにきっかけになる試合だと思うんで、実現させたいですね。お待たせしました。これからもパワーを皆に与えていくんで」と、この先にある那須川天心戦と思われる一戦を見据えての気持ちをファンに伝えた。

　この動画はアップロードから13時間で30万近く再生され、登録者数900万人を誇る、ヒカキンのYouTubeチャンネル『HikakinTV』も「感動しました」とコメントを寄せている。

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