【UFC】衝撃KO勝利を飾ったプロハースカ、決め手の“回転ヒジ”が出せた理由とは？ タイトル挑戦にも言及

2021/05/02（日）UP
（最終更新：2022/01/24 19:51）

　5月2日（日・日本時間）米国ラスベガスで開催された『UFCファイトナイト・ラスベガス25』のライトヘビー級ワンマッチで、ドミニク・レイエス（米国/同級３位）を回転バックエルボーでKOで下した元RIZINライトヘビー級王者のイリー・プロハースカ（チェコ/同級5位）が試合後の記者会見に臨んだ。

　プロハースカは最後のフィニッシュとなった回転バックエルボーについて質問されると「あれは流れの中でやった動きなんだ」と、日頃から練習している様な狙った技ではなかったと言うも「その為に、私は頭にこのアンテナを持っているんだ。（回転バックエルボーの）アイデアがここに降りてきたんだ」と笑顔で答えた。

　プロハースカは今回の試合に、頭頂部の一部だけを伸ばし、後ろにまとめる昔の中国の「辮髪（べんぱつ）」のような奇抜なヘアースタイルで登場。事前インタビューでその奇抜なヘアスタイルを「wifi 5Gアンテナみたいだろう。この髪型はパワーを与えてくれる」と話していた。

　さらに、以前から宮本武蔵の『五輪の書』が自身の愛読書だと話すプロハースカは、この回転バックエルボーよりも、初戦で問題視されたディフェンスが以前より向上したことを強調。「修正箇所はまだあるけど、だいぶよくなった。これからさらによくしていく」と、結果に満足することなく、自身の動きに磨きをかけることを意識していると話した。

　また、UFCのダナ・ホワイト社長が戦前、この試合の勝者は次戦でタイトル挑戦権を有すると話していたことに対し「私はまだUFCに来て間もない。まだそれほどUFCを楽しんでいないんだ。しかし、タイトル挑戦に値する実力はあると思う」と、謙遜しながらも、来るであろう大一番に強い自信を見せた。

　プロハースカのこの衝撃的な勝利と髪型には多くのファンやUFC選手が反応。中でもUFC人気選手のケビン・ホランドは自身のツイッターで「OK、次回のヘアスタイルの案が出てきたよ！」と、そのヘアスタイルを称賛。

　また、対峙する可能性のある現ライトヘビー級王者のブラホビッチは「ヘイ、イリー！私と君でチェシン（チェコとの国境沿いにあるポーランドの都市）で戦おう。ポーランド・プリンスvsチェコ・サムライ。ソードvs刀だ！」と、プロハースカの勝利を祝福しながら、受けて立つ構えを見せた。

　ブラホビッチは次戦、9月4日に開催される『UFC 266』で同級1位のグローバー・テイシェイラ（ブラジル）を迎えての防衛戦を行うが、果たして勝敗の行方は。そして、プロハースカとのタイトル戦が実現するのか。今後の動向が注目される。

▶︎次ページ（動画）は、プロハースカの頭のアンテナが教えてくれた！？鮮烈の回転バックエルボー！強豪レイエスが前のめりで失神ダウン

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