2021/07/20（火）UP
（最終更新：2021/07/20 15:40）

ハイキックを繰り出す昇也(C)K-1

　対する昇也は第4代Bigbangスーパー・ライト級王者で今年4月にKrushに初参戦したばかり。初参戦でダウンを奪われながらも逆転のKO勝利を飾り、2戦目でトーナメント出場のチャンスを掴んだ。

　前戦を「ダウンをもらって一気にパッと覚めて、逆に行けたなっていう感じですね」と振り返る昇也は「メディアとかもいっぱい取り上げてて、Krushの舞台は最高でしたね」と、Krushでの勝利の反響の大きさには驚いたという。

ミットを打つ昇也(C)K-1

　中学卒業後に村上竜司塾長にスカウトされて上京し「村上塾高校でした」と本人が語るように、村上塾長の元で5年間、キックボクシングの修行に明け暮れた。
　公開練習で昇也は村上塾長の持つミット目がけてパンチ、キックを2分2Rたっぷりと打ち込むと、今度はサンドバッグに30秒間パンチとキックを連打。村上塾長が厳しい目を光らせる中、順調な仕上がり具合を見せつけた。

鼻血を出しながらもパンチを打ち込む昇也（右／2021年4月）

　所属する士魂村上塾には上原誠、水町浩、恭士郎など、K-1 JAPAN GROUPに上がってきた先輩たちがいるが「道場に入った時はみんなオーラが凄かったですね」と存在感に圧倒されたという。
　その先輩たちからも「ボディを殴られて、2回ぐらい練習中に失神させられました」と厳しさを教えてもらいながら研鑽を積み、Krushの舞台に上がるようになった。

　一回戦の相手は優勝候補と呼び声の高い瓦田だが、トーナメントに出場している選手の中ではいちばんやりたかった相手だと言う。「周りは優勝候補って言っているんですけど、そこで逆に周りの予想を覆したらポーン！と上がるんで、そういうのを楽しみにしていますね」と臆しない。そして「“昇也キック”を試合で見せられたら勝てるかなと思います」と自信を見せる。

第6代Krushライト級王座決定トーナメント(C)K-1

　ちなみに“昇也キック”については、「最近ラッキーパンチ（※堀井翼のパンチ名）とか技の名前あるじゃないですか？　そういうのに便乗しただけです（笑）」とのことだが、それだけキックには自信を持っているという。

「今回はトーナメントですけど、普通の試合とあまり変わらないですね。気持ちは一緒です」という昇也は「自分はまだKrush2戦目で、自分のことをわからないファンの方もいると思うんですけど、今回のトーナメントで一回戦で瓦田選手をしっかり倒して自分の宣伝をしっかりするんで、どうか見ていてください」と意気込みを語った。