2021/11/05（金）UP
（最終更新：2021/11/05 13:12）

兄HIROYAの引退試合と同じ舞台での試合を目指す大雅は、梅野源治を倒しに行く

　11月14日（日）大阪・丸善インテックアリーナにて開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA.2』で元ラジャダムナンスタジアムライト級王者・梅野源治（32＝PHOENIX）と対戦する、元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・大雅（25＝チームドラゴン）が公開練習を行った。

　大雅は第3代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の肩書きを持つファイター。19年には『RISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント』に出場し、1回戦でセクサン・オー・クワンムアンに判定2-1で惜敗した。RIZINでは19年10月から3連敗を喫するも、その後2連勝と復調。今年7月にはRISEで中村寛と一進一退の攻防を繰り広げるも、2-0の判定で敗れた。

　梅野はラジャダムナンスタジアムライト級王座をはじめ、多くのタイトルを獲得してきた“日本ムエタイ界の至宝”。近年ではヒジ無しルールにも積極的に参戦し、19年の『RISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント』では準優勝に輝いた。今年6月には『RIZIN KICK ワンナイトトーナメント』に参戦したが、1回戦で皇治のバッティングを受け試合続行不能に。今年9月にはムエタイルールで復帰を遂げている。

調整が万全の大雅。野性的に動くことがテーマのようだ

　公開練習で大雅は1分半のシャドーを行うのみで、本格的な動きは見せなかった。会見に応じると「この試合に向けて調整をしてきましたので、充実した毎日を送っています。減量もきつくないし、いつも通りに疲れています」と疲労の中にも収穫を得ているのか、満足そうな表情を見せた。

　兄のHIROYAがプロデュースするTRY HARD GYMではなく、前田憲作会長のチームドラゴン（龍道場）へ通い始めて1年強。今でもチードラで練習するのは緊張するようだが、「会長は、自分のいいところを『いいよ、いいよ』と言っていただけるので、とても自信になっています。迷いがなくなり、練習していてよくなっていることを実感します。一緒に戦っているではないですけど、一人じゃないことを最近感じています。前回、負けた時も『もう一回、やり直そう』と言っていただき、次は結果を出したいです」と前田会長に全幅の信頼を寄せている。

　戦略家の前田会長からは、すでに梅野対策を叩き込まれているようだが、「（技術的なことは）何も言えませんが、自分と見るところが違ったり、疑いを持たないで（練習を）やれるところが凄い」と練習に集中できる環境にあるようだ。

　梅野といえば、パンチャーの腕を潰す強烈なミドルキックがあるが、「それをさせない自信がある」と大雅。さらに「野生のカンが戻ってきている実感があるので、楽しみですね。ぶっ飛ばしてやりたい」と手応えは十分だ。