2021/11/16（火）UP
（最終更新：2021/11/16 11:41）

強烈なパンチを打ち込む壬生狼（2021年5月／トーナメント1回戦）

　12月4日（土）エディオンアリーナ大阪で開催される『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』で、黒田斗真（K-1ジム心斎橋チームレパード）と対戦する壬生狼一輝（力道場静岡）が、所属ジムにて公開練習を行った。

【動画】壬生狼一輝がKO負けを喫した黒田斗真との一戦（前戦／2021年5月）

　壬生狼は昨年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、今年3月に無敗のままKrushバンタム級王座を獲得した。

　今回の対戦相手である黒田とは、共に今年5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントに出場し、決勝で対戦している。
　壬生狼は1回戦を野田蒼に判定2-1で辛勝、準決勝は大村修輝との延長判定接戦を制しての決勝進出。対する黒田は1回戦で池田幸司にKO勝利、準決勝は松本日向に2度のダウンを奪い判定勝利し、ほぼダメージがないまま決勝に進出した。
　決勝では1R 31秒で黒田の左ストレートで壬生狼がダウン、2試合のダメージもあったか立ち上がれず黒田がKO勝利を収めた。

2人の前戦。マットに倒れる壬生狼、勝利を喜ぶ黒田（2021年5月／トーナメント決勝）

　公開練習で壬生狼は軽快なミット打ちを披露したが「今日はもうしゃべりは無理じゃ」とインタビューを拒否。「インタビューはお兄ちゃんに代わるから待っとけ！」と、前回の記者会見でも登場した”腹違いの兄”を名乗るグレート・ミブを道場に召喚。壬生狼が呪文をとなえるとリングに黒い棺が現れ、そのなかには眠った状態のミブが横たわっている。

　壬生狼は棺に貼り付けられていた父からの手紙を道場にいた夜叉猿に渡し、そのまま道場をあとにする。取り残された夜叉猿は手紙に書かれていたミブの起こし方＝「グチングチンに煮たおでんの汁を胸にかける」を実践。おでんの汁をかけられて目を覚ましたミブが「まだ一輝はメンタルをやられちょる。ワシが代わりに話してやる」と壬生狼から受け取ったノートとともに、壬生狼の代理という形でインタビューに応じた。

壬生狼に代わりインタビューに答えたグレート・ミブ (C)K-1

　試合直後は「一輝も『あの敗戦はめちゃくちゃ悔しい』と言いよった。初めての敗戦やったからな。ずっと落ち込んどった。毎日落ち込んどって、なぜか虫を食っとったわ。あれは俺も見よってキツかった」という状態だったが「今回の試合が決まって『次やるときは絶対ぼてくりまわすばい！』と言うとった」と時間の経過と共に徐々に気持ちも立て直している。

　また5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントは試合前から怪我もあり「一輝も試合前の怪我が響いたと言うとったな。トーナメントも一回戦・準決勝でダメージを負って、それで決勝でブラックパンサー黒田に負けた、と。そう言うとったわ」とミブ。この5カ月間で心と体の傷も癒え「あの時、一輝も連戦連戦で疲れとった。でも今回は試合の間隔が空いて、家でひきこもって力を蓄えちょる。今回の試合でひと暴れすると思っちょる」と心と体の傷は癒えている様子。

強烈な蹴りを当てる壬生狼（2021年5月／トーナメント準決勝）

　壬生狼はミブを通じて「100％パーフェクトの状態とメンタルでいけばワシに勝てるやつはおらん」「KO負けしたから、KO勝ちせんとおさまりがつかん！」と語った。

　ミブによれば、壬生狼は家にひきこもって毎日黒田の映像を見ており「黒田の試合映像の再生回数が多いのは、一輝が毎日動画を見とるからじゃ」という。前回KOされた黒田の左ストレートについては「そこも対策しちょる。体も万全に仕上げちょるし、あとはメンタルじゃ」と回答。
　万全の壬生狼ならば黒田に負けないと思う、とし「一輝は今誰よりも練習しとるし、誰よりも試合を盛り上げようとしとる。黒田や他の選手とは気持ちの面が違う。『再戦が決まったからには勝たんと話しにならんし、ワシはK-1でもバンタム級のベルトを獲りたいんじゃ！』と言うとったわ」とコメントした。

　最後にミブは「試合までに立ち直る？　そこは大丈夫じゃ。ワシが絶対に立ち直らせるから。そこは心配せんでいい。おい！この動画を見ている子供たち！おでんは食べるもので汁をかけるものじゃない！クリップはものをはさむもので乳首を挟むものじゃない！絶対にマネすんなよ！試合楽しみにしとけよ！」とファンにメッセージを送った。

＜対戦カード＞
▼スーパーファイト/K-1バンタム級/3分3R・延長1R］
黒田斗真（日本/K-1ジム心斎橋チームレパード）
vs
壬生狼一輝（日本/力道場静岡）

☆この大会の詳細、対戦カード、チケット情報など

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