【NO KICK NO LIFE】宮元啓介が加藤有吾との削り合いで敗北し引退、”平成最後の怪物”花岡竜が石井一成に圧勝=第1部

2022/01/09（日）UP
（最終更新：2022/01/10 09:46）

▼第3試合　53㎏契約3分5R
●藤原あらし（バンゲリングベイ・スピリット）
KO 3R 2分23秒　※右ヒザ蹴り
◯HIROYUKI（RIKIX）

　藤原は2002年1たな月にデビューのベテラン選手。2004年11月に全日本バンタム級王座を獲得。以来、“国内軽量級最強”と呼ばれ、WPMF（世界プロムエタイ連盟）世界スーパーバンタム級王者を獲得すると、17年5月には『ZONE』にて復活した全日本キックタイトル『全日本スーパーバンタム級王座』を獲得している。

　対するHIROYUKIは新日本キックが誇る天才ファイターで、17年5月に瀧澤博人を下し日本バンタム級王座を戴冠、フライ級に続いての二階級制覇を達成。昨年1月に古巣の目黒藤本ジムが閉鎖したことにより、小野寺力率いる『RIKIX』へ移籍した。今年7月の『NO KICK NO LIFE』では鳩に右ハイキックでKO勝利している。

　1R、サウスポーの藤原が左ロー、ミドルを蹴り込む。HIROYUKIは右ミドルで快音を響かせ、右の顔面前蹴り。さらに、HIROYUKIが右ストレートから左フックで最初のダウンを奪う。2R、HIROYUKIが右ボディフック、藤原の左ミドルにカウンターの左ジャブを合わせてペースをキープ。

　3R、ガードを固めて前に出る藤原は奥足へのローキック。HIROYUKIは藤原の左ミドルにカウンターの右ストレートを合わせる。終盤、左アッパーから左右のフックのコンビネーションを見舞うHIROYUKI。この打撃を藤原に効かせたHIROYUKIが右フック、そして強烈な右の飛びヒザ蹴り！

　これが藤原のアゴに見事に決まり、藤原がダウン。カウントが進む中、藤原は起きあがろうと首を動かすが、立ち上がることは出来ず。HIROYUKIが衝撃KO勝利を飾った。

　勝利したHIROYUKIは「今日の対戦相手の藤原選手、43歳高校生の娘さんがいるということで戦っていて凄いと思います。戦っていただいてありがとうございました。コロナがまた増えていますが、来て頂きありがとうございました。身体に気をつけて頑張ってください」とコメントした。

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▼第2試合　51㎏契約3分3R
●石井寿来（ウォーワンチャイプロモーション/WMC日本フライ級王者）
判定0-2 ※29-29、28-29×2
◯平松弥（岡山ジム/イノベーションフライ級9位）

　寿来は、石井一成の甥で幼少期よりジュニアキックで腕を磨き、48勝14敗1分の戦績を残したエリート。中学一年生の頃にタイに渡り、19年3月にはルンピニースタジアムでの初陣を勝利で飾っている。

　今年3月には『KROSS×OVER』に出場し2R KO勝利。4月には『NJKF拳之会主催興行』で優心を撃破。6月はスック・ワンキントーン・フライ級王者の細田昇吾とのワンマッチに挑んだが、僅差の判定で敗北。7月のBOMで判定勝利し、WMC日本フライ級王座を獲得。11月はTOMOを判定で下した。

　対する平松は、INNOVATIONバンタム級王者・平松侑の2歳下の実弟。兄の侑は今年1月に白幡裕星を下しINNOVATION王座を獲得。弥は、今年5月に白幡裕星の実兄・太陽を判定で下してプロ4戦目を勝利で飾った。

　1R、2Rは平松が右の三日月蹴りを散らしつつ、ボディへ攻撃を集める。サウスポーの寿来の前進に対して、カウンターの右ストレート、縦ヒジをヒットさせた。

　3R、寿来が左ストレートをヒットさせて、パンチをまとめつつ逆襲に出る。ところが、距離を取って右ロー、ミドルで逃げ切る平松にあと一歩及ばず。ジャッジ1者はドローとしたが、2者が平松を支持。平松が勝利した。

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▼第1試合　50㎏契約3分3R
●天馬（WSR西川口/WMCライトフライ級王者）
判定1-2 ※29-30、29-28、29-30
◯杉山空（HEAT）

　天馬はWMCライトフライ級王者の肩書きを持つサウスポー。アグレッシブなファイトスタイルが持ち味。対する杉山はNKBを中心に戦ってきたファイター。

　杉山が左右の前蹴りで牽制。ジリジリ圧力をかける天馬は飛び込みの左ストレート。両者とも組み際のヒザ蹴り。3Rになるにつれて、杉山が距離感とミドルをヒット数で若干上回る。ジャッジは1者が天馬を支持も、2者が杉山を支持。杉山が勝利した。

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