2022/01/09（日）UP
（最終更新：2022/01/10 09:46）

加藤（左）が引退試合に臨んだ宮元（右）と激しく打ち合い勝利した

株式会社RIKIX
『NO KICK NO LIFE 』
2022年1月9日（日）東京・ニューピアホール【第1部開場12:30　開始13:00】

▼メインイベント（第5試合）宮元啓介引退試合　55.5kg契約3分5R
●宮元啓介（橋本道場）
判定0-2 ※48-50、48-48、48-49
◯加藤有吾（RIKIX）

　宮元は空手をバックボーンに2010年プロデビュー。空手仕込みの回転系の技を得意とし、国内軽量級のトップ戦線で長らく活躍。これまでにWPMF世界スーパーバンタム級王座、INNOVATIONフェザー級王座など計6本のベルトを獲得、14年には志朗、15年には内藤大樹、16年には那須川天心、小笠原瑛作、17年には江幡塁ら国内軽量級トップクラスたちと拳を合わせてきた。

　今回がラストマッチとなる宮元の引退に、妻であり元RIZINガールの南梓（宮元梓）が今大会限定でラウンドガールを務める。南梓は宮元の試合ではラウンドでず、リング下で最後の試合を見守った。

　対する加藤は小野寺力の愛弟子。元ラジャダムナン王者・石井宏樹から直接指導を受けるRIKIXのホープで、昨年1月の［岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント］では優勝、怒濤の9連勝をマークした。しかし昨年2月の宮元戦で、黒星をつけられた。その後は連勝、前戦今年9月のBOMでは4冠王のダイナマイト柿崎を2R KOに下している。今回のリベンジ戦に燃えている。

　1R、宮元は左の三日月蹴り、後ろ回し蹴りと蹴り中心の攻め。加藤は右ローを走らせ、左ボディフックを強打する。2R、加藤がワンツー、左ボディとパンチを散らす。宮元はガードを固めて、右のカーフキックを何度もヒット、鋭い左ミドルまで繋ぐ。

　3R、加藤が前に出て、左ボディフックから右ストレート、ヒジ打ち。両者とも右のカーフキックの蹴り合い。宮元は加藤の前進に、左三日月蹴りで対抗する。4R、加藤がコーナーに宮元を詰めて、左フックから右のヒジ打ち。ロープに詰めてパンチを連打する加藤。倒れない宮元は両手を広げてアピールする。落ち着いて左ミドル、ローを蹴る宮元。

　5R、両者とも近距離になり、ロー&ミドルの蹴り合い。加藤がパンチで前に出て、右ローへ繋ぐ。終盤、宮元は得意技の左右ミドルを蹴りまくる。加藤も右ストレートで応えて、終了のゴング。ジャッジは2者が加藤を支持。加藤が宮元の引退試合でリベンジに成功した。

　勝利した加藤は「1年前に負けているのでやり返したい思いでした。めちゃめちゃ強かったです。宮元選手自分がキックボクシング始めた時からチャンピオンで、その人と2回試合できて光栄でした。今年はヒジ有り、無しも挑戦しようかなと思っています」と語った。

　その後、ラストマッチを終えた宮元の引退セレモニーが行われた。橋本道場の仲間や橋本師範、そして、妻の梓さんをはじめ家族から記念パネルや花束が贈られた。

　引退試合を終えた宮元は「負けてはしまいましたが、こんな応援団が来てくれて凄く嬉しいです。僕を道場に入門して14年間育ててくれた橋本師範、ありがとうございます。先輩方や後輩たちに感謝の気持ちでいっぱいです。これからはこの試合に集中していて、後先は考えていなかったけど、僕の中でキックから離れるつもりはないのでどこかしらで会うと思いますので声をかけてください」と話した。