2022/02/18（金）UP
（最終更新：2022/02/18 19:34）

会見に出席した日菜太

　3月12日（土）東京・後楽園ホールにて開催される『KNOCK OUT 2022 vol.2』の記者会見が18日、都内の会場にて行われた。全対戦カードが発表される中、KNOCK OUTのエース・日菜太（クロスポイント吉祥寺）は、1年ぶりの再起戦でサッシス（カンボジア）と対決する。

【動画】日菜太が興奮したアンディ・サワーとグレゴリアンの打ち合い

　日菜太は、昨年2月に開催された『REBELS ～The FINAL～』で海人とREBELS-BLACK スーパーウェルター級タイトルマッチを行い、敗北を喫した。以前より引退を口にしてきているだけに、いよいよその時が来たのかと思われていた。そして所属ジムのクロスポイント吉祥寺の山口元気代表からも、「お疲れさん。もう、いいんじゃない。しばらく、ゆっくり休んで」と言われ、しばらく格闘技を離れていたという。

バキバキの腹筋で計量パスする日菜太（昨年2月）3月大会ではどのような仕上がりを見せるのか

　だが、その年の10月終わりに山口代表から呼ばれ、「来年1年間、頑張ってみたら」と言われ、11月から練習を再開。その時に日菜太は、自分がまだ動けることを実感したようだ。会見に出席した日菜太は、「今、みなさんの前で裸になりたいくらいフィジカル的には仕上がっています」と自信満々に語る。その理由は、「8カ月も休んだことが無かったので、もうブランクで身体を戻すのと、戻ってくるのにあたって前より強くなってなかったら戻る意味がないんじゃないかなと思って、すごくいい練習をしています」と説明する。

　プロとしてのプライドが、日菜太を再びリングへ向かう気持ちにさせてくれたのだろう。刺激を受けた一つが、昨年10月に行われたONE Championshipのアンディ・サワーとマラット・グレゴリアンの試合だったと告白する。サワーがKO負けを喫し、事実上の引退試合になったが、「俺も最後にそれくらいのすげー強い選手と、世界のトップを行くような選手と最後にもう一回だけやりてえなと思って。サワーがああいう負け方して、でもそれでも俺はかっこいいなと思ったんで、そういう終わり方を、俺の中でのストーリーはしたいなと思ってます」と日菜太は言う。

　今回の試合で71戦目となる日菜太は、「まぁ、どっちにしろ2021年が僕のラストイヤーだと思っているので。3月に良い試合をしてみたいなと思っていますが、自分が動けるかどうかまだ分からない。次の1試合で自分が動けない、お客さんからお金貰えないなと思ったら、もう俺はやめます。もうちょっとできるのかなと思ったら、今年1年どこまでいけるか、頑張ってみようと思います」とゴールは見えているようだ。