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【空道】目黒雄太、三大タイトル制覇なるか!新世代との争いにも注目=11.19仙台

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2023/11/14(火)UP

目黒雄太

 1119日(日)宮城・カメイアリーナ仙台にて『2023 北斗旗全日本空道(くうどう)無差別選手権大会』が開催される。空道は、道着と顔面防具を着用のうえで、頭突きや肘打ち、道着を掴んでの打撃・投げ・寝技によって争う着衣総合格闘技だ。
 同大会では目黒雄太が、階級別全日本と世界選手権に続き、全日本無差別も制覇するのかに加え、若手とベテランの争いにも注目が集まる。

【動画】目黒の過去の試合、驚きのアクロバットな連続技

 本来武道とは、護身の流れを汲むものであり、体格無差別で稽古・試合を行うことが本分というポリシーに満ちたものであったが、スポーツ化の流れで、空道においても、身長と体重の数値の和(体力指数)によってクラス分けを行う体力別大会のみが、国際大会では実施されるようになっている。
 そんな中、日本においては、国際大会に繋がる予選大会の実施の必要のない年度の秋季に限り、階級分けなしの空道無差別大会が実施されており、体力指数差が大きい(20以上ある)場合、体力差を埋める技術として、双方の選手に(コンビネーションの一環としての使用に限り)金的蹴りが認められるという独自ルールが存在する。

 武道の本分を追求したこの大会の頂点を極めることは、世界選手権で優勝することと並ぶ価値を持つといって良いだろう。19年以来4年ぶりの開催となる全日本無差別選手権だが、世界選手権が5月に終わり、多くのトップ選手が一区切りをつける端境期での開催ということもあって、岩﨑大河(2023年5月開催第6回世界選手権270+クラス優勝)、近藤瑞起(第6回世界選手権-260クラス準優勝)ら、重量級のトップファイターは出場しない。

目黒のミドルキック

 一方で、軽量級の選手の中には「全日本無差別で勝つことは、階級別大会で頂点を獲ることとはまったく別の、あるいは階級別大会で頂点を獲ること以上の勲章」と考えている選手も一定数存在し、目黒雄太などは、世界選手権当日、-230クラス優勝を決めた直後のインタビューですでに「今後の楽しみは全日本無差別です!」と意気込みを語っている。目黒が階級別全日本、世界選手権に続き、全日本無差別を制した場合、中・軽量級選手としては、空道界初のグランドスラム(三大タイトル制覇)達成となる。

 また、他の視点としては、U19(≒高校生)カテゴリーで全日本や国際大会を制し、一般に昇格してきたばかりの選手たちが、これまで日本を引っ張ってきたトップ選手たちとどう闘うのかということが挙げられる。

 U19からの昇格後3年以内のニューリーダー世代としては、2023世界選手権-250クラス優勝の小野寺稜太(21)を筆頭に、2023世界選手権で-230クラス準優勝の佐々木龍希(19)、2021全日本-230クラス準優勝の大西凜駿(21)、昨年U19 春秋全日本2冠を達成し今大会の東北予選を制した佐々木惣一朗(19)、今大会の関東地区予選を制した中上悠大朗(19)、今大会の関東地区予選ベスト4の林洸聖(20)、遠藤春翔(21)の7人が挙げられる。

 その彼らを、これまでの日本を牽引してきたリーダーたち、2015~2022年と全日本‐230クラス7連覇を達成し、半年前の世界選手権で悲願の初優勝を遂げた目黒雄太(30)をはじめ、2022全日本-240クラス王者にして、今大会の西日本地区予選優勝の伊東宗志(26)、2018世界選手権-240クラスベスト4の服部晶洸(33)、2023世界選手権同級ベスト4の寺阪翼(27)、2022アジア選手権-270クラス優勝の西尾勇輝(30)、2018全日本-260クラス優勝の伊藤新太(31)、2023世界選手権-260クラスベスト4の麦谷亮介(36)、2014世界選手権-270クラスベスト4の辻野浩平(34)らが迎え撃つ。

 22歳未満の7人が“新しい空道のリーダーズ”となるのか?それともベテランが待ったを掛けるのか?世代の闘争にも注目だ。

☆この大会のスケジュールなど詳細

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